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*戯伝写楽*

2010年05月02日
『戯伝写楽』@青山劇場

作:中島かずき
演出:荻田浩一
音楽:立川智也
出演:橋本さとし、大和悠河、葛山信吾、ソニン、東山義久、岸祐二、小西遼生
辛島小恵、高谷あゆみ、林希、石井一彰、遠山大輔、海老澤健次、コング桑田、山路和弘


な、な、な、なんなのーーその声はっっ!!!!

タニさんの演技の感覚には少なからず信頼を置いていたのに、
声にビックリ仰天だよ。
もともと浮遊感があって全然良い役だけど、
声、浮遊するどころか、宇宙にまで飛んだ。
戻って来い、戻ってきて(願い)、大和悠河。
あのパリ写真集といい、あなたは一体どこに行くの?
作らなくていい。そのまんまで充分に魅力的なのに。
これって好みの問題?

ずっとソニンの花魁に付く男の子が気になっていて、
なんか、あそこに『春琴』が見える・・・
と思いながら、真ん中のタニオカの声が受け入れられないので、
余計に脇ばっかり見てたら、そういうことになった。

オギーっ!!

愛=死な世界が。
そして歌詞がやっぱりオギーで、軽くオギーに酔えた。

*SIDE SHOW*

2010年05月02日
『SIDE SHOW』@東京芸術劇場

脚本・作詞:ビル・ラッセル
作曲:ヘンリー・クリーガー
演出:板垣恭一
出演:貴城けい、樹里咲穂、下村尊則、大澄賢也、伊礼彼方、岡 幸二郎 他


これが面白かったから、『ドリームガールズ』を見に行くことにした。

もっと深く、もっと良くなる要素を持ってる作品なのに、
今回はそこまで手が届いていないようにも感じられた。

やっぱりヴァイオレットがジェイクを振る所だと思うんだな。

いや、役者さんには何も文句ない。
樹里咲穂好きとしては、もうこの樹里さんの女優っぷりがたまりませんでした。
樹里咲穂を見て、タカラヅカファンであることを誇りに思ったぐらい。

再演は絶対にあるよね、きっとこれ。

*イデソロリサイタル*

2010年03月23日
『イデソロリサイタル』@青山円形劇場

出演:井手茂太


本当にちょうど1年前、
井手さんが振付、出演していた、
『コウカシタ』って作品のボランティアスタッフを、
2ヶ月ぐらい?やっておりました。
スタッフをする作品は選べて、まぁ海外からの作品が多いフェスティバルだったから、
知らない名前ばっかりで、「英語喋れる人歓迎」な作品も多く、
「いや、日本語すら危ういし。」な私はどの作品のお手伝いをするかちょい迷った。
その中で、ふと目に留まったのが“井手茂太”って名前。

「あ、ケラさんの犬は鎖に~の振付やってた人だー。」

と。
印象に残ると、テレビドラマでもなんでも、
スタッフロールとか見ちゃうので、
例外なく印象に残った『犬は鎖につなぐべからず』の振付家さんの名前も、
頭には残っていた。
タイ人ダンサーも出演だったので、
「タイ語できる人歓迎」
だったけど、タイ語なんて出来る人、そうそういないわ!
日本語オンリーでいける~と、『コウカシタ』スタッフに立候補。

めちゃくちゃ当たりだったと思う。

稽古場のお掃除から手伝ったので、
稽古が始まって、タイ人ダンサーが合流しての稽古、
劇場入り、本番・・・
最初から最後まで作品が形になる段階を見ていられたのは、
今思い返しても、本当に楽しかった。

ものすごく気を利かす、チャーミングで、優しい人だと思ったけど、
どこか人を寄せ付けない鋭さと冷たさがあって、
でもやっぱりそこを自分のキャラクターで覆い隠してしまう。

人=作品。

作り手さんがピリピリ神経を張り巡らせて、
脳の回路も、身体の回路も回転しまくってる時間の邪魔はしたくなくて、
でも、何か私でも手伝えることがあったら、それをしてあげたくて、
ピリピリの合間を狙う為に、とにかく見てた。
それを井手さんもわかってくれたと思う。

繋がったって感覚は一方通行のものじゃなくて、
相手も同じような感覚を持ってくれたからこそ生まれる感覚じゃないかと。
初対面から、ご飯とか食べにいって割と気楽に話ができるようになって、
井手さんも、「お弁当買ってきて」とか、簡単な頼みごとをしてくれるようになり、
そーいうのが嬉しかったなぁ、と。
飲んだ風邪薬かなんかのゴミと水とを、
「ありがとう」もなんも言わずに、渡してくれた時とかが、
すっごく嬉しかったかもしれない。
絶対に色んな事に対して「ありがとう」っていうだろう人が、言わなかった。
っていう喜び。

・・・っていう1年前の事を、踊る井手さんを見ながら色々思い出しました。

注目している人の一人。
他は、大橋一輝、荻田浩一、奥秀太郎。
この3人の“O”はこれからもっと来る。
と思ったら、今日客席に奥さんがいたと思うんだけどな。

真田、血は立った~の大橋君が最高だった。
子供サスケだけじゃなく、彼が青年サスケを演じるのも見てみたかったなぁ。

私は立つ側の人間にはならなくて、
いつまでも見る側の人間でいたいと思う。
舞台に立てる人は永遠の憧れで、
でも、私も演劇の側にはいたい。
いるよ、これからも、ずっと。

見続けて、それで、
私が出来ることで、少し役に立つことがあれば。

そうしたらまたいつか、井手さんにも会う機会あるだろうなって。
狭い世界だから、きっと。
淡い、でも確かな、期待。

選ぶと、捨てなきゃいけなくて、
捨てるものが愛おしかったりすることばかりなんだけど、
捨てることに迷いはない。
もっと、演劇の側に。
って思うと、簡単に取捨選択、選ぶ方は決まる。

誰よりも好きでいて、でもファンではなくなる。

一人で踊る井手さんを見て、
負けてられないと言ったら大袈裟だけど、
でも勇気をもらう。
独りって自由だけど、同じ分だけ孤独。
でも全部引き受けて一人で舞台で踊る姿がステキ。

2/6 蜘蛛女のキス

2010年02月11日
2010年2月6日『蜘蛛女のキス』@東京芸術劇場

脚本:テレンス・マクナリー
作曲・作詞:ジョン・カンダー&フレッド・エッブ
演出・訳詞:荻田浩一
出演 :石井一孝 金 志賢 浦井健治 初風 諄 今井朋彦 朝澄けい 縄田 晋
   ひのあらた 田村雄一 照井裕隆 笹木重人 長内正樹 辻本知彦


おかしなことだけど、

ブログ>作品

で、この舞台を味わった気がする。
もうブログはなぁ、憎い、荻田浩一が。

読んでいて、段々と荻田ワールドに感化されてたんだと思う。
で、実際見に行く日のブログ読んで、完全荻田堕ち。
「や、やられたわ・・・」
と見る前から世界に引きずり込まれた、と。

『ソロモンの指輪』の時も同じ感じになって。
これね、最前列で見た時が一番辛かった。
すっごい楽しみにしてたのに、全然楽しくない。
凰稀かなめの美しさが、ひたすらに辛い。
凰稀さんが遠いと、自分の贔屓も同じだけ遠い。
近付いたと思っても、こんなにも遠い。
しかもこの距離は絶対に縮まらない。
縮まったと思っても、それは幻想で、
その幻想を抱けることにだけ、幸せを感じることが許される。
現実として近付けるはずがない。
夢見られるのは幻想の中だけ。そこにだけ甘さがある。

それでも好きだと思った。
贔屓もだし、そんな幸せしかここにはなくても、それでも好きだと思った。
なんで好きなんだ?とも思ったけど、理由なんてなくて、ただ好き、らしい。
で、その分、辛かった。

幕間にこれまた号泣しそうになったのを思い出しますわ。

この泣きたくなる感じがオギーが持ってる世界なのかな。
同じだから、そーじゃないかと私は思うんだけど。

生きててどうしようもない切なさを感じる時もあるけど
(私はそれ感じるの芝居見た時だけなんだけどね)、
でも、どうしようもないほど暖かい瞬間に出会う事がある。
それが夢幻でも「暖かい」ってその感覚だけは確かなの。

水に浮かんだ月を
両手ですくい上げても
指先にひとしずく悲しみが残るだけ


本当にねー。

幻想の中、一瞬でも浮かび上がる愛か。
モリーナとヴァレンティンの気持ちが少しだけわかった気がする。
地獄のような監獄にいて、それでも心通わせて、お互いを思って。
地獄の監獄が皮肉なことに彼らの夢で、
そこから一歩外にでたモリーナは、その夢で得た愛の為に命を落とす。

でもそれさえも映画のひとコマであったような、
誰かの妄想、夢だったとも思えて・・・

すーーっとどこに現実があったのかわからなくなる。

本当に嫌だな、オギーは。
でも、これ出来るのあなただけだから。
この感覚呼び覚ましてくれるの、荻田浩一だけだから。
あなたも愛する宝塚なんかに収まらないで。
やっぱりそう思うから、一歩外に出てくれて、ありがとう。
夢から一歩出ても、死なせはしないから。
宝塚は夢だけど、演劇の世界も夢だから、平気か。

1/8 ファニーガール

2010年01月12日
2010年1月8日『ファニーガール』@赤坂ACTシアター

上演台本・演出:正塚晴彦(宝塚歌劇団)
出演:春野寿美礼/綱島郷太郎/田中利花/阿部裕/小山萌子/藤浦功一/遠山大輔
   秋山エリサ/ヴァネッサ・ルート/小野妃香里/鴨志田加奈/杵鞭麻衣
   橋あすか/徳垣友子/中村桃花/福田えり/山中美奈/池島優/小原和彦
   加賀谷一肇/清水和博/楢原潤也/港幸樹
   剣 幸/橋本じゅん


ひじょーに嬉しくもあり、不思議な気分で見ちゃう時がありました。

だって、じゅんさんとウタコさんとオサさんが並ぶんだよ!?
これを不思議と言わないで、なんと言う!!

私は剣幸や春野寿美礼の名前を覚える前に、橋本じゅんの名前を覚えました。
じゅんさんが先で、後からウタコさん、オサさん。
でもウタコさんや、オサさんは、急激にスター枠に入ってきた人で、
そのスターと我らが橋本じゅん(なぜか我らがって感じ)が並ぶ、と。

更に演出・正塚晴彦を想像して、面白い、と。

正塚先生がじゅんさんを演出・・・うわー書いただけで、うわー!たのしっ。

見たのか?正塚センセは『蛮幽鬼』見ただろ?
橋本じゅん、2作連続コール&レスポンス。

「あ、俺、新感線見たんですよ。」
「あれ、めっちゃオモロかったから、ちょっとこの場面でやってみてくれん?(笑)」
「フッ。(笑)」

採用。

みたいな、そんな流れか。違うのか。
正塚晴彦と橋本じゅんも面白い。

宝塚と新感線、どちらがホームでもアウェイでもないんだけど、
でも私の中でホームとアウェイが一体化したような舞台。

で、お話ですが、二幕になると盛り上がるナンバーも減り、
芝居に重きが置かれるようになり、
オサさんとファニーと、その恋人・ニックの二人に焦点が置かれるから、
ストレートプレイみたいになっちゃうのね。
気持ちを見せたい部分で、少し退屈感が漂ってしまうのは残念。
単純に時間も長いのかな?

でも、オサさんのファニー可愛い~!
可愛かったし、魅力的でもあったけど、ファニーに関しては、
どこまで笑って良いのか、探ってしまう部分があって、そこがまだ辛かった。

なんていうか、まだ春野寿美礼は良くも悪くもスターなんだと。

変化の過程だろうし、私もスターなオサさんが好きだから、
それもまた嬉しく受け止めるけれど、
例えば台詞上で、馬に似てるだのなんだのってファニーが笑われてたらさ、
ホントこっちはどこまで笑って良いのか、わからなくなるわ。

春野さん自身も、
そしてきっとファンも、変化の過程。

宝塚の男役だった春野寿美礼が良い意味で浄化されて、
女優・春野寿美礼になったら、
その時は、もっともっと心から笑ってしまうと思う。
今はまだ戸惑う。
ファニーと春野寿美礼が重なる部分があったから余計かな。

で、大好きなウタコさん。
パンフを持っていますが、稽古場の写真の表情がめちゃくちゃ良い。
吹っ切れた?自信も感じる。
ウタコさんは、スターを卒業して、女優さん。
地に足の付いた地味だけど華のある女優さん。
ウタコさんとオサさんが共演している、しかも親子っていうのもなぜか感慨深かった。
台詞はもちろんなんだけど、歌声まで暖かくて、
聞かせる歌なんだけど、きちんと歌の中でも芝居してるところが、
たまらなく好き。
ミュージカルの中のウタコさんの歌、もっと聞きたい!

じゅんさんのエディは、ただただファニーの幸せを思い続ける、
優しい、芯の強い男の人だったな。
ニックも認めてしまうところが、らしい。

ニックの網島さんも、ちょっと堅気ではない仕事をする男の危うさとか、色気もあり、
でも、ファニーへの愛も感じたし、良い感じ。

アンサンブルのダンスも、特に歌も満足度高かったし、
シャープになれば、もっと良くなる作品のような気がする。

そういえば、退団後初、オサさんだったのかな。
歌声に痺れました。
男役から解放されたオサさんの歌、
生き生きとしてて、歌ってるそのこと自体がまず凄く楽しそう。
聞き入っちゃう歌声だったなぁ~。
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