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10/12 ソロモンの指輪/マリポーサの花

2008年10月12日
もしもサンバ きっとルンバ

2008年10月12日『ソロモンの指輪/マリポーサの花』@東京宝塚劇場

作・演出・出演者→こちら

8月30日→1回目・2回目
8月31日→3回目・4回目
10月10日→5回目

       
『ソロモンの指輪』

・・・ん?荻田先生?
ウチの水先輩に何させてんの?
ソロモンの先輩は、ずーっと孤独だ。
見ていて痛々しいぐらいに独り。

これがオギーにとってのトップスター像なのかなぁ。

上り詰めるまでの痛みや苦しみ、汚れ、誰も並ぶことのない存在感。
誰も並べないから、常に孤独を強いられる。
だけどその分、目立ち輝く。

みんなに愛され、慕われる、そんな水夏希も見たいよなぁ。
総スカンじゃん!もう!

祝祭の場面でだって、何を祝ってるのやら!
血だらけなのに、周り笑顔。先輩だけ浮いてる。
笑ってるミズを見るのが辛くなる。
さゆに連れられて、どこ行っちゃうんだ。

水夏希が好きなのでチクっとしたんですかねぇ。

心なしか先輩自身も尖って見えたし、陰りも感じた。
ショーでの表現の中で、って意味で。

で、やっぱり私たち観客はひろみの青年だ。
止められてもあの世界に惹かれて、落ちる存在。
もう良いんだわ。少しでも近付ければどうなっても良い。

85期への愛情も感じるショーではある。
ひろみと共に歩いてきたルンペンラギ。
ひろみを支えて、一緒にここまで歩いてきた。
その途中で一人の少女(シナ)に出会い、青年=ひろみをおいて、二人で旅立つ。

85期ストーリーも誕生。

色々楽しすぎるショーです。

『マリポーサの花』

本当に舞台の上にいる人が少ない話だなぁw

私はネロって人が大好きなんだけど、
ネロが恋に落ちる瞬間みたいなのがあって、
それがこの人、結構可愛い。

イスマヨール邸を訪れ、イスマヨールからセリアを紹介される。
ネロは、この時点で落ちてます。おそらく。
ずーっとセリアのこと見てる、露骨だぞ、ネロ。
クールなネロが、ただ「見てる」ってのは、それだけで凄いことなのだ。
冷静な男だから、動揺を表には出さないけれど、一目惚れ。
「本名ですか?」
と聞かれ、またちょっと戸惑う。
「・・っ、それ以外、呼ばれたことがなくて」と。

ネロならではの微妙な間だし、微妙な動揺だと思うけど、
でも確かにこの場面なんだよな、セリアに惚れた一瞬は。
それこそ理屈じゃない。

この最初の出会いの場面。
案外重要なのが、セリアとリナレスの会話。そして二人の笑い声だと思う。
付け足すとしたらイスマヨールの「ん?聞いてなかった。」も。
この家族3人に触れて、ネロの心は安らいだんじゃないだろうか、一瞬でも。
姉と弟が笑い合う声、姉弟の話をまるで聞いてなかった父。
この家族が持つ温かさに、心惹かれるネロ。
ネロは早くに、こういう心温まる環境を失っていたんじゃないかな。おそらくだけど。
(エスコバルもそんな感じがする。彼の方が悲惨そうかも。)
だからより一層、守りたい気持ちが増す。

その後すぐ、セリアとのダンスになるわけだけど、
もうこの時点で、凄く大切そうにセリアに触れております、ネロさんは。
『あぁ、大切に思ってるんだなぁ』
と感じさせる、水夏希の演技が凄く好きだ。

この芝居、何箇所か、場面転換等がわかりづらい所があると思う。

まずは、クラブでイスマヨールと駐在員たちのやり取りから、
イスマヨールの屋敷に移るまで。

盆が回ることで、クラブ→屋敷に場面が変わるんだけど、
クラブからの切り返しのネロの台詞が、
「よろしければ、席をお移りになりませんか?」だから、
盆が回った後も、ネロとイスマヨールがいるのはクラブに見えるのが普通だと思う。
でも実際は、別の日のイスマヨールの屋敷ってことになっている。
ここおかしい。
展開上仕方がないんだけど、衣装も同じだし、
初見の時は屋敷に変わったって、すぐ理解できなかった。

細かい違和感を感じる場面は結構ある気がするんだけど、
一つ大きいのが、セリアがブランカを訪ねた時の、リナレスの登場の仕方。
「姉さん」って呟いて出てきたリナレス、変だもん。
ブランカは本当にリナレスと別れてた、っていう風にあの会話からだったら受け取る。
なのに、いきなり現われるから「???」。

例えば、セリアと会う前に、リナレスとブランカが二人で歩いていて、
先に二人がセリアの存在に気づき、リナレスだけ壁の後ろに姿を隠す。
リナレスの存在を悟られないように、ブランカは「別れた」と嘘をつくが、
思いつめたセリアの姿を見て、もう一度姉に会おうと思ったリナレス。
ブランカにだけわかるように合図を送って、「入ったら」の流れに。

こんな感じの方が、わかりやすいと思うんだけどなぁ。

あと、ラ・カバナは、ちゃんとラカバナ。
と言って欲しい。
「・」を意識して。
脚本読むまで、落下花(らっかばな)っていう、
落花生の仲間みたいな花の市場があるんだと本気で思ってましたから、私。
水しぇん、今日は凄く意識してくれてた気がする。

ただ、細かく好きなところもいっぱいあるのがこの芝居。
ミズの「んだよ」って一言に、めっちゃ痺れます。
あと、大統領の側近の衣咲君が、自らハンカチあてるとことかね。
エスコバルも、ハンカチを渡すところが良いよ。
「わかってんだろ?やれ。」みたいなさ。
ここのユミコの蹴りも良し。
衣咲君の細かい探る芝居も光ってます。

今日、注目しまくってたのが、あずりんこと梓晴輝。
雪男らしからぬ濃さを身に付け始めてる感じがします。
星男っぽい、雪男なんですよw
あかしとか、あの辺に通じる熱さを感じる。
雪組の中で、星男的な熱さを見せてくれると、凄くスパイスになって映える。
クラブの場面で、シナと踊ってることもあって、
良く見てるんだけど、戦闘意欲高いです、梓君は。

オペラグラスが、スカウター(@ドラゴンボール)みたいなもんだから。
戦闘意欲が高いから、戦闘力も上がってきてるんだよ。
ピピピっって反応する。
あ、えっとね、サルディバルハマコをスカウターで見ると、
スカウター爆発するんで注意してください。
「ゆるさんぞ!!」で、ボン!です。

緒月のフェルッティは、ムラで見たときと比べると、
だいぶ凄みは増したと思います。まだ足りないけど。
成長が見えて嬉しかったけど、もう少し頑張ってほしい。
人の善さを消してくれ、緒月遠麻!

オヅキ自身の技術の問題ももちろんあるんだけど、
ネロを脅す場面の台詞、これ難しいんだと思う。演出でももう少し変えられなかったのか?

ぶっ殺すぞ。と怒る人間なんだよ。」

「ぶっ殺すぞ」で怒鳴って、その後の「と、怒る人間なんだよ。」から普通の口調に戻る。
怒鳴ったあとの普通。
この落差に凄味を持たせる。
ここがあまり上手くいっていないので、フェルッティは今一つ凄味に欠けるんじゃないか。

オヅキ、あの体つきで、案外声が高いんだよなぁ。
良い声してるんだけど、今回の役柄的に、高い声はちょっといただけないのだ。
本人のキャラに合った、楽なお笑い方向に走りすぎる前に、
もう一度、イタリア人マフィアのボスである。その原点に戻ってほしい。

まぁ、なんだかつらつらと、とりとめもなくかいてしまったので、
今日の所はこの辺で終了。
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