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9/26 The Diver

2008年09月27日
深く深く潜る。

2008年9月26日『The Diver』@シアタートラム

[作・演出] 野田秀樹
[共同脚本] コリン・ティーバン
[囃子] 田中傳左衛門 [笛] 福原友
[出演] 野田秀樹/キャサリン・ハンター/グリン・プリチャード/ハリー・ゴストロウ


うーん、う~ん、うーーん?
なんだろう、あんまり感想っていう感想がないのです。

見せ方上手いなー。
話の展開も多重構造でっぽいし、
水の中に潜る=深層心理に潜るっていうイメージが演劇として面白い~
舞台美術等も含めて、全体がスタイリッシュ!

と、頭までは刺激がくるんだけど、
心までは響いてこないというか。
揺さぶられない、あまり。
こういうのは、自分の状態も関係するけど、でもね。

関係ないけど、がー!!って心掻き毟られた時は、
そのまま涙腺に感情が直結してるのかも。
痛かろうが、辛かろうが、嬉しかろうがなんだろうが、
一定以上の刺激を受けると、即スイッチが入って、いっつも泣いてる気がする。
日常生活ではないけど、特に芝居を見てるときは。
「幸せだわー」と思うと、ツーっと涙流れるし。
宝塚見ても泣くし、『キル』は号泣、『コンフィダント・絆』もだーだーだった。

『The Diver』はそういう意味で、私の涙腺は特に刺激されなかった。
今日初日だったけど、でも割りと作りこまれた、
完成度の高い初日だったように思うから、
「初日だから」っていうのは、あまり関係ないはず。

そもそも私は、

英語わからない。
源氏物語知らない。
能もさっぱり。

ですので、頼りは役者さん達の身体と字幕だけなんですよ。
『THE BEE』の時もそうだったけど、
字幕読みながら芝居見るのって、ものすっごい疲れる。
2倍疲れる感じ。
上演時間は1時間20分だったけど、このくらいが限度だと思う。

にしても、ひどいんだよー

英語わからない。
源氏物語知らない。
能もさっぱり。

は。
どこか一つでも頑張っとけ私!
日本人なのに、外国人並ですよ。
しかも英語がわからないから、理解度がさらに低下しますよ。
ありゃりゃですよ。

えっと、現代の殺人犯(女性)(不倫の末、不倫相手の子供を殺す)と、
源氏物語の中の女性と、あと能の『海人』?、
この辺りが、絡み合って物語りは進んでいたようです。

源氏物語の夕顔や、六条御息所の魂とかが次々と乗り移って、
多重人格のようになっている、不安定な現代の女性がいて、
それを診察している精神科医。
その中で、魂の記憶と、現実での殺人が、リンクしていく・・・
みたいな、そんな展開で。

嫉妬から殺人に至るまでの、感情の動きとか、そういうものは、
千年前から根本的に何も変わっていないのかも?
本当に上手く、源氏物語と、現代の殺人事件とがリンクしていった。

下手に太鼓と、琴と、笛なんかがあって、
襖のような障子のような壁が三方に。
すごく日本を感じさせるセット。これをロンドンに持ってったのか。
天井は同じような素材だけど、焼け焦げたように穴が開いていた。
正面には大きな月が浮かんでいて、
舞台中央には、白いソファー。あとは木の椅子が2脚ほど置いてあるだけだったと思う。

こうやって挙げてみても、舞台美術はいたってシンプルなんだよなぁ。
他使われた小道具も、扇、布、面、ぐらいなもん。
使われていたものを、思い出してみると、
当たり前のよう色んな世界が表現されていたのは、
面白いことだったんだな、って感じる。
演劇って、こういうところが面白いんだと思う。

扇がピザに見えるし、
布を身体に巻きつけただけで、着物(十二単?)だし、
椅子をお腹にあてれば、妊娠しているようにも見える。

演劇見る上では、当前って気もするけど、
でも改めて考えてみると、面白いやー。
野田さんの舞台は、ことさらそういう、見立てる面白さがいっぱい。
でもまったく違和感なし。

野田さんとキャサリンは似てると思うんだよね。
身体がそっくり。
だからやり易いんだと思う。
このそっくり感ってのは、コンドルズの近藤さんにも通じるものがあるはず。

この舞台、日本語バージョンも見てみたかった。
英語ってだけで、無駄なところに、無駄な体力を使ってしまうような。
意図があるのかもしれないけど、
遊眠社を海外で上演して、虚しさを覚えた人が、
今度は逆のことやってるんだよね。
日本語の芝居を海外で上演するんじゃなくて、
英語の芝居を日本で上演してる。英語のわからない客を相手に。
だから、この状況、台詞間違ってもほとんど誰も気がつかないでしょ。
細かな面白い表現も伝わらないし。

なのに、英語上演を日本でする。
野田さん、なんで~?
Comment
明日行きます。初野田のためだけに上京です。
前回はまほろばのためだけに上京しました。

英語、源氏物語、能
私もどれもさっぱりですね。
源氏物語だけは予習しようとしたのですが、全文は読めずダイジェストに甘んじました。

とりあえず楽しんできます。
★ゆいさん★
お返事遅れちゃってごめんなさい。

初野田、いかがでした?
かなり良い感じだったんじゃ?
上演時間は短くても、演劇として内容が濃いから、
短さを感じないんじゃないかな?とか思ってたり。

あんまり良い感じに感想は書いてないですけど、
でもやっぱり、今、あのレベルのお芝居上演できるのって、
野田秀樹のほかにちょっと考えられないというか。

私、ダイジェストすら読まずに突撃しちゃいましたよ。
で、後からウィキで補完ですw
観てきました。
夜行バスで行ったので、朝ヒマで、日比谷で星組のみなさんのお見送りをしてからシアタートラムへ向かいました。

終わってから時計見て、思っていた以上に時間が短くてびっくりしました。
野田秀樹に圧倒された100分でした。
これまでエッセイしか読んだことがなくて、それでもこの人の才能って他にはないなと思っていたんですけど、実物はそれを軽く凌駕していたというか。

英語わからない人間としては、日本語の野田秀樹がみたいので、パイパーぜひ観に行きたいです。出演者も魅力ですし。
★ゆいさん★
星組の入りを眺めてから・・・ってのがナイスです!
私も昨日、最後のスカピン観劇だったので、
たまたま観劇が被った友達と二人で、最初で最後の出待ちしてきました。
涼紫央の私服が好きだなぁ・・・(笑)

私も野田さんのエッセイ好きです。
『向こう岸に行った人々』だったけかな?
これとか、皮肉が効いてて面白い。
でもやっぱり、実際の舞台を見て、なんぼ、って人だよな、ってのは同じく思います。
私も初野田秀樹って、今までにない衝撃でした。
この衝撃があったから、今も欠かさず公演見なきゃ!って気持ちに。
パイパーはさりげなく出演の、橋爪さんが気になっています。

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