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1/15 新春浅草歌舞伎 第一部

2007年01月16日
2006年1月15日『新春浅草歌舞伎』@浅草公会堂

演目・出演者→こちら

義経千本桜(すし屋)はとにかく片岡愛之助が格好良く、
そして小悪党の色気があって、素敵だった。
裾をまくって、ドサっとあぐらをかく瞬間のね、
粋がってる感っていうのがまたカッコイイんですわ。

自分の妻と息子を差し出す前に、鉢巻をはずして、
まるで涙を止めるかのように一瞬だけ目の上に置く・・・
細かい細かい計算しつくされた演技を見て、グッと胸に来るものがあった。

すげぇ、歌舞伎って、やっぱすげぇ。

こういう話を見ていると、途中やっぱり睡魔に襲われるんだけどね。(笑)

前に勘三郎さんの襲名披露の巡業ですし屋を見たんだっけかな?
舞台って言うのは観客の雰囲気でも大きく左右するし、
なんか演技も細かいところ色々違った気がするし、
権太って関西弁だったけ?愛之助だからなのか?
ようわからんが、勘三郎さんの権太より、
愛之助さんの権太のが、私は好きだったかも知れない。もとい印象に残った。

あ、挨拶は獅童だった。
私は『森の石松』を見て、一度獅童に幻滅してしまったので、
あとは昇ってきてくれるのを待つだけだ。
嫌いじゃないんだよ、一度幻滅したとしても。
大学の教授が「獅童の演技はヒドイねぇ~」とか
愛情を込めつつ言ってたりするんだけど、
私は何がヒドイのかよくわからない。

あ、でも、身替座禅の玉の井はヒドかったか。(笑)
ずーっと見つつ、『何かに似てる。何かに似てる・・・』と考えてて、
ハッと気がついた。

白塗りしたゴジラだ。
松井じゃなく、怪獣のコジラだ。
奥さんが白塗りしたゴジラじゃ、
どんなに性格が可愛らしくても、流石に浮気したくなるわな。

人間じゃない。
ゴジラ。
よりによって妻がゴジラ。
弥十郎さんの玉の井より、アレだったね。
なんかヤバイ感じが漂ってたわw

もうやっぱり私は歌舞伎の中では中村勘太郎一筋です。
と、言ってしまいたくなった。
彼の空気の操り方は本当に凄い。
ここぞという場面で、自分の一挙手一投足に観客を集中させることができる。
天賦の才だ。
私は彼が踊り、演じ続ける限り、見続ける。

勘太郎はそう思わせてくれる、ありがたい人。

もうね、台詞回しが勘三郎さんそっくりだ。
私が見てもそっくりだと思うんだから、もっとたくさん見てる人が見れば、
更にそう思うんじゃないか。

私が意識してしまうせいもあるのかもしれないけれど、
勘三郎さんが演じる役に、
なんでも観客が笑いを求めるようになっている気がしてならない。
どんな演技をしても、ただ笑う。底の浅い笑い。

勘三郎さんは笑わしてくれる人。

確かに、彼は超一流のエンターテイナーだ。
人を笑わせる方法も知っているし、
自ら進んでそう見せようとする人でもあると思う。
だからこそ私は歌舞伎を見るようになれたんだ。

だけど、それだけじゃない。でしょ?
それだけじゃないのに、私がいつ勘三郎さんを見ても、
いつもそれだけ。笑いだけになっちゃうんだ。

これたぶん、勘三郎さんだけの問題じゃなくて、
むしろ観客の問題が大きいのよ、私が思うに。

勘太郎の演技には、その余分な、ケバケバしい笑いがない。
同じ笑いでも勘太郎が演じると爽やか。

これから先、どんな中村勘太郎に出会えるのか心底楽しみ。
私の歌舞伎観劇歴は中村勘太郎の成長と共にありたい。
年も割りと近いしね。



中村勘太郎へのラブレターじゃん。(笑)
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