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4/15 どん底

2008年04月16日
どん底

2008年4月15日『どん底』@Bunkamuraシアターコクーン

原作:マクシム・ゴーリキー
上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:段田安則 江口洋介 荻野目慶子 緒川たまき 大森博史 大鷹明良 マギー
    皆川猿時 三上市朗 松永玲子 池谷のぶえ 黒田大輔 富川一人
    あさひ7オユキ 大河内浩 犬山イヌコ 若松武史 山崎一


どこが彼の頂点になるのかわからない。
きっと、今いる地点も結構高い。
この先も上昇し続けるのか、
それとも上手い具合に枯れていくのか良くわからない人だけれど、
とにかく油乗ってるぞ、ケラさん。

また当たり。
また私が好きな系統の舞台。
一つぐらいハズレてくれたって全然構わないのに、また当たりが出た。
当たり過ぎるのでそろそろ怖くなってくる。

とにかく、また「良い芝居を見たな。」って気分にさせてくれた。

3時間15分と長い舞台だけれど、もう一回見てみたいかもしれないなぁ。
むしろ見たいかもしれないなぁ。

神様って本当にいるのかな?
どん底の状況から、私たちを救ってくれることがあるのかな?
生きることってどういうことだろう。
結局必ず人は死ぬのに、そんな世界に希望はあるのかな?

だーれも、わかんないんだろうなぁ、そんなこと。
でもそれが疑問だったから、こうして戯曲になったんだろうなぁー

今日見た感じは、テレビドラマの第一話って感じなんですよね。
登場人物の紹介、人間関係、ドラマの導入部分。
誰がどの役で、どんな性格。誰と誰が仲が良い。
そういう部分を読み取ることに気を使っていたけれど、
もう一度見たら、そこに気を使うことはないので、
もっと違った見方ができそうな気がする。
そして、違った見方ができたら、きっと、もっと面白い。

だからもう一度見たいかも、って思う。

笑わせ方とか、見せ方とか、やっぱり上手くて、私好みで、つくづく面白い。

役者さんが適材適所。
良くこのキャスティングを決めたな!っていう上手さがある。
舞台美術もそれなりに凝っていて、やっぱりコクーンだな、って印象。
本多劇場は本多劇場で良いけれど、あぁはいかない。
ケラさんは、きちんと劇場の大きさに見合った演出ができる人かも。
というか、成長してるんだよな。
カメリプより、『どん底』のが使い方が上手いような気がするもん。

緒川たまきが面白い。
たぶんあれしか出来ないんじゃないかな~とは思うんだけど、
あれが出来る人が世の中には少ないから、このままで良いんだ。
なんだか凄く透き通った、けれど不思議な空気を出す女優さん。
人形みたいでちょっと怖い存在感が、また面白い。

江口洋介が意外にハマる。
声も通る。
舞台は『12人の優しい日本人』以来かな?
12人~の江口さんは良かった。
でも、三谷さんの舞台は、映像系の人が入りやすい舞台だと思う。
だから『どん底』でケラ演出となると、どうなるのか気になるところだったけど、
ワイルド感もありで、意外に良い。舞台俳優・江口洋介も面白い。
『五右衛門ロック』も期待できそう。

段田さんも山崎さんも相変わらずの安定感。
なんだか良くわからないけれど、
この二人が並んで演技してるのを見ることができて良かったな、と思う。
段田さんの方がしっかりしてて、山崎さんの方がゆるいイメージなんだけど、
でも役者としてのスタンスが似てる二人なんじゃないかな。

やっぱり書いてても、もう一回見たい感じだな。
どうなるかわかってる状態で、もう一回台詞を聞いて、動きを見てみたい。
こりゃ、またどっかで見に行くか。
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