FC2ブログ

1/4 朧の森に棲む鬼 1回目

2007年01月04日
oboro


2006年1月4日『朧の森に棲む鬼』1回目@新橋演舞場

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:市川染五郎/阿部サダヲ/秋山菜津子/真木よう子/高田聖子
   粟根まこと/小須田康人/田山涼成/古田新太

2007年の観劇初めに相応しい舞台でした。
新感線は2007年の私に一つ勇気をくれた。

アホも極めればアホじゃなくなる。

まず、舞台美術がアホだ。
水どばーっ!で、更にセットがどかーん!だから。
音響もカキーン♪バシュ♪ってアホ。
そして、照明もアホ。
出演者もアホ。
衣装もアホ。

だけど、究極のアホが集まれば、
それはとてつもなくカッコイイものに変身する

あーもう、
めちゃくちゃカッコ良かったぁぁ!!
ライが命を落とすラスト。
いのうえひでのりの、俺はこれがやりたかったんだよっ!!
っていう、こだわりの一つの極地を見たようで、
涙が出るかと思った。感動した。

これは通える。
とりあえず5回取ったけど、5回は余裕だ。

私は『メタルマクベス』より断然『朧の森に棲む鬼』の方が好き。
剣じゃなくって、刀っぽいモノを持ってもらいたいんだよね。
(そういう問題か。笑 いや話的にも好きなんだけどね。)
『吉原御免状』は純和物だったけど、
朧~は、衣装とか雰囲気とか『アテルイ』系。
ちょっと中国?っぽい雰囲気もあり、日本風でもあり。
話はリチャード三世を読んでないから、どこまでがそこからきてるのか、
わからないんだけど、雰囲気的には『阿修羅城の瞳』方面。

まぁ、男と女の関係でいったら阿修羅より酷い。染様は。

秋山さんは、タンゴ~に引き続き、朧~も当たり役。
(秋山さん好きだと、この舞台更に楽しいと思う。私はホント楽しかった。)
甲冑が似合う女優大賞を差し上げたい。
凛々しくて美しい。
ナイスエイジの声だけの出演で、ツボ入ってた私としては、
秋山菜津子の冷静なツッコミを実際に聞けたのが、嬉しくて仕方ない。
私は秋山菜津子のツッコミが大好きだ。

彼女はずるい。

私はどうやら
「ちょっとクセのある顔が好き。」らしいけど(最近気が付いたw)、
秋山さんもクセのある美人だと思う。
片桐はいりさんがパンフでおっしゃっていた通り。
美人なんだけど、媚びた感じがしない、そして笑いも取れる。
本当に悩殺で笑殺なんだ。
(はいりさん、上手いこと言ってくれた!そんなはいりさんも好きだ!)

そして秋山菜津子は演技も上手い。
ほんの少しの台詞、表情だけで、亡き夫への想い、
そしてライへの想いを的確に表現してくる。
そんな秋山さん、6月に野田地図番外公演『THE BEE』(日本バージョン)に出演決定!
共演者は野田秀樹、近藤良平、浅野和之らしい。

・・・本当に悩殺で、笑殺だ。

って、日本バージョンがあるのか!そうか!やった!
でも、野田さんががベタ褒めしていたキャサリンハンターを
この目で見てみたいから、来日してくれキャサリンハンター!

さぁ野田地図の喜びはこのくらいに留めて、
染様の感想言ってみますか。
この色男!
って感じです、ハイ。
戦国無双とか、あぁいう感じのゲームから抜け出たキャラみたいな
あり得ない格好良さを体現してらっしゃる。
ゲームから抜け出たキャラっていうのは、
登場人物全員に言える事だけど、染様は見目麗しいから特にw

「完璧な悪役だ。」
って、インタビューとかで言ってたのにも関わらず、
1幕では弟分の阿部ちゃんと、仲良しこよしのナイスコンビを見せつけられて、
それが、どうしても悪人に見えなくて『ど~なのかしら?』と思ってたら、
2幕で化けの皮剥がしてきた。
裏切りやがった。純で可愛らしい阿部ちゃんを。

1幕の時点で、『騙してるんだろうな。』と観客に思わせる、
完璧悪人演技で通していたらどうなるんだろう?
それもそれで見てみたい。

とりあえず今日の時点では、1幕、本当に阿部サダヲのキンタだけは、
信用している。そういうライだった。

でもだからこそ、裏切った時感じる嫌悪感が増幅するっていうのもあるのかな。
この辺は2回目、3回目でまた良く見てみたい。

古田新太、高田聖子、粟根まこと辺りの新感線組は、
今回、ちゃんと見せ場があります。
特に高田さん!吉原、メタマクと物足りなかったけれど、今回はもう、全然OK。
こういう高田聖子が見たかった!っていう高田聖子で、
私はとっても嬉しい!
秋山さんとの女の戦いも、そんなに描写はないんだけど、
2人が演じるからこそ見えてくる部分があるように思う。

古田新太のマダレは野生の獣の匂いがする。
頭が良くて、自分の命を守るために即座に一番良い選択ができる男。
だから、自分より強いと思ったライに服従する。
その切り替えの早さが、野生w
同じ悪の親玉であっても、義仙みたいに、遊び所のない悪の親玉ではないから、
締めるとこ締めて、自由に遊ぶ部分は遊んでる。
変な顔したり、さ。(笑)

阿部サダヲのキンタ。
可愛いです、阿部サダヲ。歌も歌ってました。
河野まさとさんとか引き連れて、ちょっと踊ってもいました。
頭は悪いんだけど、腕っ節が強い、ライの弟分。
ギャグセンスも抜群。
そんな奴です。
1幕でそんなすっ飛ばして2幕大丈夫なのか?
と思ってたら、2幕冒頭で死にかけ、視力を失ってしまいました。
そして終盤、座頭市として復活。
目が見えている時の殺陣と、見えなくなってからの殺陣。
そもそもスマートではない、荒っぽい殺陣だったんだけれど、
見えなくなってからの殺陣では、鋭さが増していて、
そこがまた、阿部サダヲやるな。という。
阿部サダヲが演じる、純な役って、どんなにバカでも憎めないw

去年は、ホント私が演舞場で見る芝居、見る芝居つまらなくて、
正直腹立ちましたが(笑)、やっと良い芝居にめぐり合えましたw
さすが新感線ですわ。
とにかく迫力は満点。
エンターテイメント作品として、文句なしです。



あ、文句一つ!
パンフの写真・・・まんま吉原御免状じゃん・・・w
あまりにも一緒だよ、ねぇ、雰囲気がさぁ。

こんな感想でも、少しお役に立てたら、
クリックしてやってください。喜びます。

新感線が教えてくれた、
アホも極めればアホじゃない。ということを胸に、
2007年も、じゃんじゃか舞台見ていこうと思います!
Comment

管理者のみに表示