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12/16 十二月大歌舞伎 夜の部

2007年12月17日
十二月

2007年12月16日『十二月大歌舞伎 夜の部』@歌舞伎座

出演者・演目→こちら

なんかさぁ、歌舞伎って間違ってないかな?
間違っていない歌舞伎も何回か見たことあるけれど、
ほとんどが間違ってる気がしてきたよ。

だって、つまんないんだもん。

面白いのは、贔屓の役者が出ているから。
あとは、大勢が「わからない」と言うものに対して、
「私はわかるのよ、この良さが!」と、言うことができる優越感に浸れるから。
違うかな?
それ以外に面白いと感じる要素ある?

もちろんそこに人が居ること。
その熱量から生まれる魅力はある。
でも、その魅力は歌舞伎に限らず舞台芸術にならなんにだってある魅力。
歌舞伎ならでは、というと、↑このくらいしか私には見当たらない。
私も勘太郎が好きだから勘太郎が出ていれば、ある程度楽しめる部分がある。
でもどうせなら、作品自体に対しても愛情を持ちたいよね。

伝統芸能であることに、あぐらかいてません?

役者さんがあぐらをかいているとは思わない。
真摯な姿勢で、歌舞伎という世界に向き合っているだろう人ばかりだ。
だから好きだと思える人がいっぱいいる。
でもその役者さんが創り上げる作品はあぐらかいてるんじゃないか。

歌舞伎は伝統芸能で、昔からの形を守ることが大切だから、つまらなくてもいい。
昔からのものを、有り難がって見れば、それでいい。
私には、どうしてもそういう風に感じられてしまうんだけど、
なーんかちょっと違うよね?

「伝統」とかっていう言葉がついてしまうと、変に難しくなるのかなぁ。
攻める事と守る事。
このバランスがとっても難しい。

というか、おそらく、歌舞伎が攻めに入ったら、
それは現代劇になるんだよな。
有り難がれる、単純な昔らしさが消えてしまうんだ。
そうするとまたきっと、表面的に叩かれる。

だけど今の歌舞伎役者さんたちがやろうとしてることって、やっぱり歌舞伎なんだと思う。
役者さん達の身体には400年の歴史が詰まっている。
その身体から生まれる芸。
ここを楽しめばいいんだろう。

でも私は教養が低いのかなんなのか、
やっぱり今日みたいな作品(特に寺子屋とか)を見ても心底楽しいとは思えない。
私が言う楽しいっていうのは、感情が揺さぶられるってことだ。
主君に対する忠義とか、子に対する愛情。
様々な強い重いが交錯する話なのに、そこまで受け取れないんだよなぁ。
見方として正しいっちゃ正しいけど、
「海老蔵かっこいー」で終ってしまう。

「海老蔵かっこいー」って言うためだけに、15000円は出せないよなぁ。
とは言ってみたものの「天海祐希きれー」って言うためだけに12000円出してるのか、私は。
目鼻筋がピシーと整ってて、キレイだったよ、ゆりちゃんは~

って、ゆりちゃんの話じゃなくて、歌舞伎の話。

もっと単純に面白い作品をいっぱい上演して、
もっとたくさんの人に愛される芸能でいてほしいな。
散々言っても、やっぱり歌舞伎には魅力も威力も感じるんだな。
日本がぎゅっとそこに詰まっているような、そんな力がある。

今日一番楽しみにしていたのが『ふるあめりかに袖はぬらさじ』。
これも、うつらうつらしながら見てたから、そこを突っ込まれるとなんとも言えないんだけど、
こんなに笑える作品にする必要があったのかしら~?
もう少しシリアスな所にこの作品の本質があるように私は感じたんだけど、
そこすら笑いでボヤけさせてしまったんじゃないかと。
そんな笑いは邪魔なだけ。不要な笑いだ。
私、クドイ笑い得意じゃないねん。

玉三郎さんのお園からは、芸者であることの性というか、宿命。
アメリカという大きな力の前に飲み込まれて言ってしまう、
人一人の存在のちっぽけさ。惨めさ。
この辺りをもっと感じさせて欲しかったかなぁ。
ウケが良いから、余計なところでも笑わせてしまう。

勘三郎さんも同様。
まぁでも、勘三郎さんだから仕方がないかな、と。
玉様までそんな傾向にあったことが意外だっただけで。

嬉しかったのが七之助!
玉三郎さんにお化粧見てもらったんだよね?!そうだよね!?
いつも以上に美しい!!
ちょっと、ちょっと、ちょっと、これは良いだろう。
どちらかというと勘太郎が好きだし、毎回兄弟が出る芝居を見ている訳でもなく、
なんとなくポイントになりそうなものを、年に数回見ているだけだけど、
今までで一番七之助がキレイだった。儚げだった。
あんな七之助を見れただけでも、今日見て良かったと思えたよ。

そういや授業で、これまたうつらうつらしながら、
杉村春子のふるあめりかに~を見たんだよなぁー
杉村春子を生で見てみたかったなぁー
それで玉様を見たかったなー

玉三郎さんの後ろ姿にメロメロでした。
特に、障子に寄りかかって、外を眺める姿。
あまりの色気の出しっぷりに、鳥肌。
なぜ立っているだけなのに、あんなにも美しい?
それこそ芸なのか!?
歩く姿にしても、なんにしても、一つ一つの動作が女以上に女らしい。
あー素敵な女優さんだ~
演技は上手いのか下手なのかわからなかったけど(いや下手?かも?)、
上手い下手っていう括りで見るべき人ではなく、
坂東玉三郎としてみることができれば、それでいいんだろう。
それだけの人なんだから。

麻実れいがどんな役やろうが麻実れいなのと同じだね。
ターコ様ぐらいのお方じゃないと、玉様とは比べられないねぇ。

勘三郎さんは、こんな役をやると恐ろしいぐらいにハマってしまうね。
この役がハマってしまうのも、どうかと思うけどw、でも勘三郎さん好き~

家に帰ってチラシを見て初めて気づく事実。
マリアって、福助さんだったのか・・・気がつかなかった・・・なんて惜しいことをしたんだ私は。
あーもったいねー
弥十郎さん、外人役似合うな、似合いすぎだな~とばかり思っていて、
マリアにまで気が回らなかったよ。

一瞬、マリアが福助さんだということを確認するためだけに、
「幕見したいな。」と思ってしまいました。
Comment
そうです。
チケット代はユリちゃんの美しさのために払ったのです。
・・・それでいいのでしょうか。
★ピース★
良くないです。
それを許してもいいかなと思うのは、宝塚と歌舞伎だけです。
宝塚も歌舞伎も許したくはないんだけど、どーしようもないわー!苦笑
天海ファンとしてはやりきったけどね、演劇ファンとしては、やり切れないよね。
今更ここにコメントすいません
たまたま勘三郎さんの歌舞伎の感想をぐぐっていてこちらに辿り着きました。

歌舞伎の面白さがどこにあるのか本当に知るにはレベルの高いものをみてください。歌舞伎観劇のセレクトが偏りすぎです。中村屋が好きでそこを中心に観るのはわかりますが、いわゆる本当の大歌舞伎をご覧になってないですね。歌舞伎も演劇です。演劇に色々あるように、すごいものはやはり凄いのです。まあ、好みはあるでしょうが…。この程度のサンプルで「面白くない」とは言ってほしくないですね。良いものはとことん良いのです。そういう歌舞伎をご覧になっていなくて可哀想ですね、とあえて言います。
★よーこさん★
初めまして。
正直、コメント読ませていただいた瞬間は「ん?」と思ってしまったんですが、
何度も読み返すうちに、こうやって指摘していただいたことが、
嬉しいことだと感じるようになりました。ありがとうございます。

私のこの記事。
改めて読み返してみると、知りもしないのに、
生意気言ってますね、もし不快に思われたようなら、本当にすみません。
ただこれは、その時感じたことを書いた言葉なので、このままにしておきます。

今は一番の興味が宝塚にあるので、
実際歌舞伎まで手が回るかわからないのですが、
でも、参考までに、よーこさんのお勧め演目など教えていただけたら嬉しいです。
本当の面白さを知らないまま、歌舞伎という演劇から遠ざかってしまうのは、
あまりにも、もったいないと思うので、よろしければ。

コメント、ありがとうございました。

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