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10/18 キャバレー

2007年10月19日
キャバレー

2007年10月18日『キャバレー』@青山劇場

台本:ジョー・マステロフ
作曲:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エブ
演出:松尾スズキ
出演:松雪泰子/阿部サダヲ/森山未來/小松和重/村杉蝉之介/平岩紙/秋山菜津子/他

10月6日→1回目
10月11日→2回目

こういうことがあるから、舞台は面白い。

私が『キャバレー』を見ることができたのは、
6日(初日)と、11日と、18日の3回。

6日・11日と18日のキャバレーは、別物。

松雪・森山、頑張った!!

ネックはサリーとクリフだと思っていた。
(演出は、置いておいて)
シュナイダーとシュルツの二人にはなんの問題もない。
この二人にサリーとクリフがどれだけ立ち向かうことができるか、
それが問題だった。

シュナイダーとシュルツが、盗んだバイクで暴走してるせいもあるかもしれないけれど、
でも、サリーとクリフもその暴走についていくぐらいじゃないと、生きてこない。
このキャバレーっていう舞台、真ん中はどう考えてもサリーとクリフなんだ。

気に留まったことを箇条書き。

・松雪さんの歌は、確実に上達してる。
 (歌詞が聞き取り易くもなった。前より余裕も感じる。)

・松雪さんだけじゃなく、元々歌えてた秋山さんまで良くなってる。
 (すこぶる気持ち良さそうに歌ってくれる)

・サリーとクリフの間に愛情が見えるようになった。

・サリーのキャサリン口調(友近)が、おさまってきた。

太字にしたけれど、愛し合ってるようには見えなかったサリーとクリフが、
ちゃんと心を通わせていたっていうのが、大きな進歩!

今までの2回、サリーとクリフの別れのシーンでは、
切なくなんかならなかったのに、今日は結構切なかった
すれ違う運命にある二人が悲しかった。

これが足りなかったんだぁ~・・・

明らかに変わった、上昇した、
このキャストでの『キャバレー』を見ることができて、心から嬉しかった。
出てる役者さんは、みんな好きな役者さん。
この舞台を見てると、その好きな役者さん達の頑張りを、ひしひしと感じてしまう。
頑張りに心打たれてしまう部分がある。

たぶんこれ、特に松雪さんから感じてるんだと思うんだけどね。

何度も言っているけれど、私は過去かなりの松雪ファンで、今も松雪泰子が好き。
一時期は雑誌にインタビューが載れば必ず目を通していた・・・
っていうかほとんど購入していた。
主にそういう雑誌とかのインタビューから受けた印象なんだけど、
松雪さんってすっごくストイックな女性なんじゃないかと思う。

あんな誰もが憧れるような容姿をして、輝いているのに、自分を磨くことに貪欲。
だからこそ輝いていられるのかもしれないけれど、とにかく貪欲。
自分が「ここ!」と決めたら、そこに辿り着くまで永遠走り続けてしまう、
そんな極端な人だと思ってる。

そういう松雪泰子っぽさがサリーの影に見えるんだよなぁー

「役に見えない」とかマイナスな意見ではなくて、
サリーを演じるにあたって、松雪さんが努力してきた過程、みたいなものを感じる。
それがすっごく健気で、愛おしい。

今日もMCサダヲはステキに頑張ってた!
もったいないことに、最前ど真ん中が2席空いていて、
当然のごとくその空席に突っ込む阿部ちゃん。
「あーそこ空いてるんですか?テンション下がりますね。」
正直な阿部サダヲの言葉を聞いて、たぶん客席の大半が、

テンション下がってもらっちゃ困る!!

って感じだったんだろうなー私もそうだしw
11日よりノリが良くって、楽しかった!

客席いじりがあることを知って、1円玉をMCにあげた方、
シャウエッセン(ポスター)をずっと握り締めていた方、などなど、
MCサダヲがアドリブで笑いに持っていけるツッコミ所を持ったお客さんがいてくれたこと、
そして最前ど真ん中が2席空いていたこと、
この辺が上手いこと、テンションUPに繋がっていったような気がする。
もったいなかったけど、最前2席空けてくれてありがとー!って、そんな気分。

今日は正直『シュナイダーさんだけ見てればいいやー』と思って見に行ったけれど、
問答無用で作品全体を楽しめた。
これもひとえに成長してくれたサリーとクリフのおかげ。
まだまだ物足りなさもあるけれど、それでもこの成長しました感が嬉しい。

音楽が心地よく耳に残ったのも今日が初めて!
今まで、そんなに残らなかったんだけどなー
どれもいい曲じゃないか!と発見の連続。
松雪さんのソロは、どれも徐々にだけど迫力増してきてるよ~

ちなみに曲としてはシュナイダーの♪文句ある?♪が好き。
なのに着メロがないのが寂しい。作って、ミューカフェ。

東京初日の時点でこのレベルまで持ってきてくれていたらな、
と思わずにはいられない。
厳しいこといえば、初日でここまで持ってきて当然だったのかも・・・?
ここから成長していくキャバレーが見たかったなぁー
だから、大阪組はいいかもしんない。

その他。

いっつも気になってたんだけど、サリーにキスされた後の村杉氏は、
なんだあんなにキザるのだ?ギザキザっておられるのが、カッコヨス。
いや別に、そーでもないか。
初日はベットに飛び乗る時、頭ゴツンしてたよなぁー痛そうだったなぁー

紙ちゃんが致命的な場面で噛みました。
「ユダヤの商人!」というキメ台詞を、
サダヲし曰く「ユザワヤの商人!」と。
ユザワヤの商人、て!
カテコで、挨拶指名されて、
「自分でも驚きました。(笑)すみません!!」と謝ってた紙ちゃん。

町中を騙してきたシュナイダーさんは、
赤ヘルメットを微妙にずらして被ってる。このズレ感が大好き。
もちろんLet’s Go!にも毎回ツボったなぁー
踊り始めた秋山菜津子は神がかっている。降臨してるし、何かが。
最後にメガネ口にくわえてポーズしてるのも、また格好良いんだー
ここの秋山さんが本当に好きで好きで・・・

おっことぬし?!

も意味わからなくて大好き。
乳首が生え変わるという奇妙な生態も魅力だし、
「なにしとんすか?」「いらないっつーの」「ヘビ!?!?」とかこの辺の、
ある意味訳わからない台詞も秋山さんの口から聞くとなぜか魅力的に。

そしてこの秋山菜津子に地味に負けていなかった、影の名脇役、小松和重。
小松さんは2幕始まる前の、客席いじりでも活躍。
「歌った後に拍手が欲しい」と前回見に行ったとき言っていたので、今日は拍手をしてみた。

「拍手ありがとう。でもシュナイダーさんに対してなのはわかってますよ。」

と、また卑屈にw
まぁまぁ、おこぼれでもいいじゃないか。
小松さんの歌は帝劇じゃない。小劇場の歌。
そこがほんわか暖かくって好きだった。

森山君は役を黙々とこなしてるよなー
ひたすら、受けて受けて・・・の芝居。
確かに全体的に薄いけど、でも森山未來の茶髪ってなんだか新鮮で、
薄さも含めて格好良いと思う。
なんだっけ?あの途中でやり振り回すアテネ的な人は、あれ森山君ですか?
オペラグラスで見た限りだと森山君だったんだけど、
そうだとしたら全然気が付かなかった!最後とても醜い顔をしていたのに好感度UP。

笑いが多すぎるとか、色々、
過去2回見たときと同じ感想も持ってはいるけれど、
でもでも本当に良くなった『キャバレー』。
私は今日が最後だったけど、今日が最後で良かったな。
見ることができて良かった、そう素直に思えたところでさよならすることができる。
Comment
あぁ上手くなってる松雪さんも、サリーとクリフももう一度見たくなりました!
松雪さんって本当に妥協のない人だなって思います。

あ、アテネ的な人は森山君ですよ。
最前列にて確認しました(笑)
あれお客さん結構気づいてないですよね!?
なんか謎の出現です(笑)
★しほさん★
アテネ的な人はやっぱり、森山君でしたかー!
良かった、あってて♪
2階席でオペラ無しで見てたら、100%気がつかないですよ、あの登場。
なんなんですかねー、槍回したかったのかな?(笑)

松雪さんは妥協のない人…本当に私もそう思います。
あまりにも妥協しなさすぎで、それが痛々しくって、
見ていてこっちが辛くなりそうな時も多々あり。(笑)
でもそんなところも含めてファンです。
このままじゃコメントしそびれそうだぁ~。
というわけでやってきました。
私は17日夜公演を観に行きました!
この日はなんだか芸能関係者がうじゃうじゃ観に来ていたらしいですね?
場内の良々にしか気づかなかった自分は勝ち組ということ
でよろしいでしょか?(笑)

小松さんは幕間に「あの『間』は拍手待ちの間じゃないですからね?
すごく拍手欲しがってるみたいな感じじゃないですか」
と言ってました(笑)
更に「2幕は歌いませんので安心してくださ~い」と。(ウソツキ(笑))

私はここ数年、松尾作品のチケット取りづらくて観れてなくて、
久々に松尾ちゃんの舞台を観れたのがうれしかったデス。
松尾ちゃんはシャイなんだろうなぁと思います。
私は松尾ちゃんの舞台を観ると、「あ、生きてていいんだ」
と無条件に存在を認められたような気分になります。
うまくは言えないんですが。。。愛を感じます。
むは~。すんません、語ってしまいました。

秋山ねーさんの「おっことぬし?」はツボりました。
★マキさん★
コメントはいただけると嬉しいものなので、どんな過去の記事にでもカモン!って感じです。(笑)

そうですねぇーそれはワタクシからも勝ち組認定をさせていただきます。(笑)よりによって良々だけってのが勝ち組たる所以。

松尾ちゃんの舞台に愛情を感じるとか、生きてていいんだ…と思うとかわかるなぁ~。どん底からの愛情って感じですよね。私もそういうところが好きだったのに、それがキャバレーではあまり感じられなかったのが、残念でしたー。

本当に元気なのか!?頑張れ!松尾ちゃん!

みたいな。

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