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9/12 ドラクル

2007年09月13日
dorakuru

2007年9月12日『ドラクル』@シアターコクーン

作・演出:長塚圭史
出演:市川海老蔵/宮沢りえ/永作博美/渡辺哲/山崎一/手塚とおる
    山本亨/市川しんぺー/明星真由美/中山祐一朗/勝村政信

ん??
何だこれは。
悪い意味で何だこれは。

立って見てるのが正直本当に辛かった。
座ってみててもきっと辛かっただろうと思う。

長塚圭史にコクーンは早すぎたんじゃないか?

っていう意見も出るかもしれないけど、私はそうは思わない。
けど、この作品でコクーン初作・演出はどうかと。
んーどこの劇場で上演しても面白くないものは面白くないと思うけどね。
でもこれでコクーンってのは、尚更合わない。

圭史さんは、当たりハズレが激しい中堅どころの演劇人として注目してる。
面白かった舞台も何度も見た。
中にはつまらなかったものもあった。
面白いものもつまらないものも、全て長塚圭史として見て受け止めてきたつもり。
今回、一番、あちゃー・・・だったかも。

ものすっごい企画倒れ感が激しい気がする。
海老蔵と宮沢りえを真ん中において舞台を作ろう。
脇に、勝村政信や山崎一をキャスティングしたら何か面白い舞台ができるんじゃないか。
松尾・ケラに続いて、そろそろ長塚圭史にコクーンデビューさせようか。
長塚君、この役者さん達とコクーンで何か舞台を作ってみないかい?
あーはい、やらせてください。

人の名前、話題性ばかりが先行して中身がまったくともなっていない感じ。

ものすっごいチグハグ。

キャスティングの発表の時点で、ちぐはぐしていると思っていたけれど、
上手い具合にカチっとハマれば、
とんでもなく面白いものができるだろうと期待した。
でも、期待はずれ。
色々時間が足りなかったんじゃないの?

本当にはっきり言うけど、全く面白くなかった。

海老蔵がバンパイアとか、ちょっとときめく設定があるものの、
それもさほど作品の中に生きているような気がしない。
ただ黒い長いマントを翻す、長髪の海老様は異様に美しかった。
彼のオーラはなかなか凄い。
それまでは、普通の口調だったのに、
1幕ラストで叫ぶ時、いきなり歌舞伎調になったのには笑った。
良い意味で笑った。
『シラノ・ド・ベルジュラック』とか『砂利』とか、
歌舞伎役者が現代劇に・・・っていう舞台をここ最近何本か見てるけど、
うーん、歌舞伎役者は歌舞伎役者だなぁ~。あ、良い意味でね。
現代劇でも全然違和感ないんだわ。

りえちゃんの演技、というか声を聞いていたら、
いきなり『ロープ』の千秋楽がフラッシュバックしてきてビックリ。
タマシイの声だぁ~・・・
結構自分の中で、色々あっちいったりこっちいったり考えてしまった『ロープ』って作品だけど、
やっぱり私にとって大切な作品だったんだなぁ、としみじみ。
『ロープ』の時より、安心して舞台に立つ宮沢りえを見ていられた気がする。
声も安定してたし、成長した?なんだか予想外に、舞台に立つ姿が自然だったのが嬉しい。

明星さんがアダムスファミリーみたいなメイクで出てきた。
衣装も激しい。
一番、明星さんの役が好きだったな。相方?の山本亨の役も好きだったかも。

「あんたの憎しみに触れられて良かったわ。」

海老蔵演じるレイに対して、明星さんが告げるこんな台詞が一番好きだった。
吸血鬼、悪魔側にいるんだけれど、切なく女っぽい。
明星ええわぁ~・・・

山崎さんは、滑ってこけるのが異様に上手いな。

出演者が『キル』と3人かぶるので、仮想『キル』。
市川しんぺーも、中山君も結構いいかも。
始めて市川さんの真面目だけの演技を見たけど、上手い。
役柄に沿った嫌味な雰囲気も出てるし、
たぶん彼がヒツジ・デ・カルダンだろうけど(理由:適度に太っているから)、
楽しみだなー。
中山君はいつものヘタレキャラではあったけど、今回のヘタレは割と良かった。
勝村さんは台詞がなんか「蜷川幸雄~」って感じだった。
さして良い所も悪い所も感じず。
海老蔵との絡みも少ないし、物足りないな。

あ、海老蔵っていえば、子供を片手で掴む時と、
りえちゃんをお姫様抱っこした時、すっごいパワフルだった。
全然重さを感じさせないの。なんかそれも格好良かったよ。

ホーンテッドマンションというか、タワーオブテラーというか、
まぁこういう雰囲気の幕が映像で紗幕に映し出されていて、
それがさーっと、開くところから話が始まる。
物語物語していて、これは良い感じ。
幕が開いてみると、おぉ!舞台美術もなかなか凝った感じで面白い。
月明かりに照らされる不気味な森。
でも部屋の中、外のセットが変わるだけで、
ほとんどのシーンが済んでしまい、途中で見ていて飽きた。

なんだろう、圭史さんの芝居に出てくる登場人物って、
精神的にぐちゃっと、ぐにゃっとしていて、でも表面上はカラっとしている。
そこに怖さと面白さがあるような気がするんだけど、
ドラクルはそういう人間の内面の怖さと面白さっていうより、
ただ見た目がぐちゃっとグロかっただけかも。
死体いっぱい出てきたし、海老様内臓むしりだすし。やめてよー

私本当はこういうの嫌いなはずなんだけど、今日は入り込んでなかったので、
『ま、作りもんだからなぁー』と冷静に見ていられた。
『LAST SHOW』、『ウィートーマス』の時は、結構辛かったんだけどね。

とにかく長く感じましたね。
もっと短くギュッと濃縮させて、インパクト強くできなかったのか?!と。
もー同じような場面が永遠と続くからさぁ・・・
台詞劇じゃないだろうに、台詞劇みたいに見た目のインパクトが少ない。
だからといって感情面で訴えてくるわけでもない。

あーー立ち見は辛かったけど、でも立ち見で良かったかもー
久々、芝居見て疲れやした。


久々コクーンで観劇。やっぱりこの劇場、大好きだ~
この感想読まれて、不快にならなかった方はクリックしてやってください。


Comment
そーなんだよねー
似たような感想で安心しました。
ん~とね、まだ発展途上の作家・演出家さんだと思うんで、失敗作なら失敗作でいいと思うの、私はね。だったら、思い切り振り抜いて、壮大な失敗作を作って欲しかった。それが、なまじ「出来る役者さん」使ってるし、装置とか照明とか小手先の巧さはあるもんだから、こぢんまりしちゃって、そこが一番残念。良くも悪くも「若さ」がない舞台作りだったな~と思います。
「若さ」それだっ!!
★ぷらむさん★
もうまさに!ぷらむさんのおっしゃる通り!!
ぷらむさんの感想読んで、『あーやっぱり思ったこと似てるなぁ』と私も思っておりました。

圭史さんが発展途上の作・演出家っていうのにも同感です。
圭史さんならどんな失敗作見せられても「次も見よう」って思えるんですよ。

ホント装置・照明・役者陣、一定以上のものそろえちゃったせいで、
逆に面白みがなくなったって感じですよね。
あーもったいない。
『いつ勝村が出てくるんだ!?』と思いながら立って見てました。

でもやっぱり圭史さんの次回作は見に行っちゃうだろうなぁ。

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