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6/25 少女とガソリン

2007年06月26日
syoujyo

2007年6月25日『少女とガソリン』@ザ・スズナリ

作・演出・出演:長塚圭史
出演:中村まこと/松村武/池田鉄洋/中山祐一朗/伊達暁
   富岡晃一郎/大林勝/下宮里穂子/犬山イヌコ

無駄に豪華だー。
今このメンバーを下北沢のスズナリで見る。
これって笑っちゃうぐらいに、豪華だー。

見る前に、豪華さだったら日本一!と言ってもいいんじゃないかの、
宝塚見てたけど私、これにひけを取らないぐらいある意味豪華。
スズナリっていう密度の濃い劇場で、これだけのメンバー・・・すごいわ。
本当にある意味、宝塚より豪華ですよ。
小劇場界の最上級のキャストにワクワクしました。

中村まことの声が、これまた無駄に良い声。
池鉄も良い声してるんだよなぁ。たまらんぜ。
良い声過ぎて笑いそうになった。

野田地図に出る以前の中村まことを私は知らないんだけど、
ちょっとこの人、凄い人になりつつある気がする。
犬山イヌコとガッツリ組んで芝居しても、負けないアクがある。
『贋作・罪と罰』再演の時も良かったけど、『ロープ』。
これ後半になるにつれ、グッと中村さんの芝居が締まってた。
作品全体の質を挙げるほど、演技が深くなってたの。
それを肌で感じた私は、その時点で「変だしなんか凄い人」として、中村まことを認定。
その「変な凄さ」を強く感じることができた『少女とガソリン』。
中村さんは、これからもっともっと面白くなりそうだ。

そろそろ野田地図に池鉄が出るかと思ったんだけどね。
『キル』のポロロンなんて、池鉄って感じがしたんだけど、中山君だしな。
(配役まだ決まってないんだった。これ決め付けです。)
池鉄は、後半の狂気の出し方がさすが。
中山君の演技はいつも変わらない気がするけど、
でも、憎めない良い味を持ってるんだよな。今日もその味全開。
よって同じでも憎めない。

イヌちゃんは、あまり笑わせどころのない真面目な役だったけど、
さすがの上手さ。声といい、存在感あるよなぁー。
好きだー犬山イヌコ好きだー。

イヌちゃんと中村まことを並ばせると妙に相性が良いのが意外だった。
恋人同士だったってことが、始めのうちにしっかり説明されるわけじゃないんだけど、
二人が言葉を交わしたり、視線をちょっと合わせたりするだけで、
「あ、二人は昔付き合ってたんだな」って普通に思えた。
これは二人の演技が上手いからなのかもしれないけれど、
それだけじゃなくって、良い感じの恋人同士に見えたんだよね。
隣に居ることに違和感がなく、それが当たり前。
みたいな恋人同士。

二人の演技のやり取りが良い雰囲気なので、
『この二人にガッツリ組んで芝居してもらいたいなぁ~』と思ってみてたら、
後半でそれが実現。嬉しかった。
イヌちゃんの女としてのいじらしさ(こういうとこも上手いよね!)、
自分に子供がいることを知った、中村氏の変な驚き方と、妙な包容力。
いやぁ~なんか良かったなぁ。

話はなんて言えばいいんだろう。
避けることのできない血の繋がり、そこから生まれる差別、
差別をなくそうとして動いていく人たちの異常な思想、アイドル崇拝、オタク・・・
その辺に収まるのかなぁ・・・
最後に、舞台上にも客席にも赤い紙吹雪が降ってきたけれど、
血のイメージとして私は受け取った。
結局ラストは、舞台上に血の繋がりのある人しか残らなかった。
まぁ、家族ってやつか。
一つのメロディを親子が、呆然と口ずさむ。それを眺める兄弟。
印象的なラストだった。

そうそう赤と言えば、スズナリの入り口からして赤かった。
高校の文化祭のかなり頑張ったお化け屋敷。みたいな感じでした。
階段も赤かったし、壁も赤かったです。
頑張って装飾したな~と感心。
その辺はさすが阿佐スパかな、と。
本多劇場でも、世田谷パブリックシアターでも、
公演やってきた阿佐スパがスズナリでやるんだから、ここまで凝れるのかな、と。
まぁ、正直文化祭チックではあったけど、雰囲気が増したのは事実。

2時間20分ぶっ続けで見て、集中力が何度か途切れる時もあったものの、
おおむね飽きずに見ていられましたわ。笑いどころも満載。
中村まこと、池田鉄洋、伊達暁の3人がフリ付きで、
アイドルの曲熱唱するところとか最高。
クオリティの高いグダグダ感がなんとも言えない。
池鉄がダイゴロウで真実を作るくだりとかも、なんだあれ。(笑)

初舞台の純情少女リポリン(下宮理穂子)は、可もなく不可もなく。
もっと汚されるのかと思っていたけど、そーでもなかった。
っていうか、本気で汚したら、それは本気で気持ち悪いかもしれないわ。
物足りない気がしないでもなかったけど、そう考えると、あのくらいで良かったのかも。
真っ白な子が一人いるだけで、周りの人のオッサン臭さや、
胡散臭さ
が際立ちます。それもまた良し!



長塚圭史っぽい舞台でした。
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