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2/19 エッグ

2015年02月21日
軽々しく書くことを躊躇したくなるところを軽々しく書く。

マチネで『マーキュリー・ファー』
ソワレで『エッグ』

人間が人間に対して、こういう行動をとるに至ってしまう原因は何か。
野田さんが知らずにはいるなって。
あったことから目を背けるのはやめろって。
事実から何も学ばず、何も感じず、過ごしてきたら、あぁなってしまうんだよね?
それは、大きな話だけではなく、小さな自分の身近な生活の中であったとしても。

広い切り口から色々な物を取り込んで、それを段々とないまぜにして、ひとつの流れにまとめ上げていく思考。
それがギュッと込められた割には一筋縄ではいかない、愛情深く、ひねくれた照れ屋な脚本。
また言葉に込めたものを役者に乗せて再び解放していく演出。
すべては野田秀樹だけのモノだと、観るたびに実感する。好き。
『キル』とか『贋作罪と罰』とかのが好みではあるけど、野田さんがスキ。

ほぼ日の糸井さんと阿川さんの連載をここ数日読んでいたのだけれど、こういう大きな話も、グレーゾーンのない二択に扇動し、大衆が動いていくことで起きてしまうのかもしれない。
白でも黒でもない曖昧な部分を自分の中に置いておき、また他人にもそんな曖昧なグレーゾーンがあることを感じておかなくっちゃいけない。
そこを一色にしてしまおうとする人、物は、とりあえず疑う。

音楽とスポーツにおける熱狂の中にはグレーな所がないのかも。
自国が白、味方だったら100%向こう側は黒、敵。
あの選手がイケメンで好みとか、あの人のプレーは職人技が光っていて渋いとか、この連携は自分たちの発想にはなかったから真似してみたい、とかそういう小さな好意を全て真っ黒く塗り潰していく。
塗り潰されてしまったら、そこに同じ命があっても気にならなくなってしまうのか?

こういう芝居を観た時、私の中の最大の抑止力は『THE BEE』を初演から何度も観ていることかもしれないな、と思う。
普通に生活していたら指示をする側にも実行する側にもならないけれど、でも確かに人間の中には、もう誰にでも、そうなりうるスイッチ、がある。
井戸は本当に、本当にどこにでもいそうな普通のサラリーマンだった訳だから。


藤井隆さんが完全に舞台役者らしくなったなと思いました。
相変わらず秋山菜津子さんが斬れ味鋭い美女でした。
妻夫木さんは老けたと思ったけれど、野田秀樹以外でも見てみたい、年を重ねたことも含めて素敵な俳優さんだと改めて感じました。
深津絵里がやっぱり大好きです。

そんな感じで。

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