2/18 マーキュリー・ファー

2015年02月20日
愛しているから、
愛しているから、
愛しているから、
愛しているから、
愛しているから、殺すんだ。


割と始めの方にあった兄弟2人の台詞がとっても好きで、ここ…と思っていたら、同じ台詞がそのまま、また最期にやってきた。


重い…んだよね?
とわかっていて観に行きましたが、よくある重さを超えてG、Gだ。
重力を感じた。
ジェットコースターとか、そういう娯楽レベルでなく、戦闘機みたいな、人が気を失わないギリギリのG。
心だけでなく身体全体にくる。
演劇でこれをやられると困る。
でも演劇でやらずどこでやる。


通路側の席だったのですが、ナズが側を通ったときに、彼の服が私に触れた。

あの子、生きてる。

実感がその瞬間にグッと高まる。
でもそれと同時に“パーティープレゼント”という言葉が頭をよぎった。

あの子、確かに生きてるのに、あの部屋で。


快楽に救いを求め、命の為に命を差し出す。
でもそれって愛と生を渇望しているから。


今年の2月はどこもかしこも芝居が充実していて、たまったもんじゃありません。
しかもどこもかしこも救いがないから、余計にたまったもんじゃない。
『いやおうなしに』が軽く思えてきた!
いや、軽い、軽い。
小泉今日子は永遠のアイドルです!
かわいくてありがとう!
マーキュリーファー、内容全然かわいくない!


カーテンコールなくていいよ系のお芝居です。
絶望的で露悪的な世界があそこに確かに生まれていたのは、観ていた人、みんながわかっているはずだから、そのことに対する賞賛をカーテンコールの数で表さなくてもいいかなと。

だって、早く楽屋帰ったほうがいいよ!
なんか甘い物とか食べたほうがいい!
少しでも役から離れないと、もう心配だよ!
凄い、ってのはこうして拍手の代わりにブログ書いたりして、なんか、そんな感じにしとくから、どうぞ、さっさとお帰りください。
お疲れ様が過ぎます。
白井さん、ドSでドM。


客席の壁側にまで張り出されたアパートの一室の壁、湿り気を感じさせるシミ、散らばった紙、窓から差し込むほこりっぽい光り、奥までは見えない一部屋…

芝居だと言うことを忘れるぐらいの生々しい世界があった。
役者さんやスタッフさんたちは、ここに至るまで一体どんな道を歩いてきたんだろう。
演劇的にいうと、部屋の中が見えない。というのがいいですよね。
そこは実際に見せるより、想像させた方が残酷だから。
これ、もう一回観ろ、って言われたら絶対嫌だっていう。
見たくないもん、もう。

しかしながら、なぜこれがお芝居ではなく、生々しく…リアルに感じられてしまうのか、を一番心の中に引っ掛けておく必要があるんだな。