沙央乳母

2011年01月15日
コマ自身の変化なのか、ジュリエットによる変化なのかわからないけれど、
対みみエットより、対あみエットの方が母性を感じられたような気がする。
ジュリエットのキャラクターの違いと、リアルな学年差も関係するのかな。

コマ乳母の演技ですごく好きな所があって。
「明日には式を」のあと。
歌の最中はずっと、ジュリエットの希望を叶えてあげたい、
なんとか一言でも意見できないか、そんな思いでいっぱいな乳母なんだけど、
コマの乳母は、キャピュレット卿の苦悩も知っている。
そして彼女自身も大人。
だから、そのあとパリスと結婚しなさいって言うんだ。

叩かれて部屋に駆けていったジュリエットを追おうとする乳母。
ふと思いついて、このタイミングでキャピュレット卿に一言意見しようと振り返ると、
そこには、ただただ打ちのめされた父親の姿があるだけだった。
彼女は、そのヒロさんの、キャピュレット卿の姿を見て全てを察する。

『・・・何も言えない。』

困ったような、キャピュレット卿の思いを受け止めるような、
コマの乳母はそんな顔をする。

本当に娘の為を思っての行動だということ。
キャピュレット卿にはキャピュレット卿としての義務があること。
確かにジュリエットを傷つけたかもしれないが、同じだけ彼も傷ついている。

見た瞬間に言葉を呑む。
理解して、そしてキャピュレット家の乳母である自分の立場と、
今の状況とを照らし合わせる。
コマの乳母はそこで意見を変える。
ロミオではなく、パリスの夫になれ、と。
(※ご指摘ありがとうございました。ジュリエットがロミオの夫になってもねぇ、妻の間違いです、妻!)

こういうところをきっちり伝えてくる、
沙央くらまの演技が憎いなぁと、毎回思います。