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ロミジュリ

2011年01月13日
一人生き残ってしまった未涼ベンヴォーリオは、
きっと、ティボルトのお墓にも花を手向けに行ってくれる。
ティボルトが死んだとき、
「こんなことになってしまったのは、俺たちだけのせいじゃないんだ」
と一人、ティボルトの側に来てくれたベンヴォーリオ。
敵、だったけど、
ベンヴォーリオにはティボルトの気持ちも痛すぎるほど良くわかったんだろうな。

ティボルトの墓に花を持って一人でやってくる、
ベンヴォーリオの姿を想像するだけで、ちょっと泣ける。
その時のティボは安らかな気持ちでいるだろうか。
でもたぶん、逆もある。
もし、ベンヴォーリオが死んでいたら、ティボルトは彼の墓に花を手向けただろう。

ロミオは元から死を感じてしまう人だった。
天才。感受性が強すぎる人。
あれだけ濃く死を感じるのであれば、
愛も死と同じぐらい突然に彼の元に訪れて、色濃く彼の人生を彩るはず。
死への道のりを元から駆け抜けていた人だったのに、
ジュリエットを愛したことで更にスピードを上げてしまっただけというか。
なんだか死ぬことを漠然と知っていて、そこに底知れぬ恐怖を感じている人だったから、
そんな中で、あれだけ愛せる人に出会えたってことは、
究極に幸せだったんじゃないかと思ってしまう。
やっぱり、こういう特別な人って、
早くに命を持っていかれてしまうんだなぁ、っていうロミオ。

ジュリエットが銀橋で歌う「結婚だけは」かな。
その時に本舞台に一人立っているロミオが、この上なくロミオだったと思う。
一人ぼっち。孤独。
なぜか、もう、既に、
いろんなことを知ってしまっている、悟ってしまっているロミオがあそこにいる。
そのあとが「世界の王」。
ロミオが自分達とは違う存在であることはわかる。
異質な輝きを放ちながらも、分け隔てなく自分たちにも接してくれるロミオだから、
青隊からも、好かれる、超人気者。
ロミオは、青隊にとって決して手の届かない所にいる、憧れ、なのかな。
でも、どれだけチヤホヤされても、ロミオ自身は一人きり。

ロミオは一人だけ違うところに立っているから、
モンタギューとキャピュレットがいがみ合っていることにも疑問を抱き続けているし、
だからこそジュリエットを愛することに何も抵抗を持たなかったわけだけど、
そうすると、今度は仲間達からの反発も理解できなくなる、と。
「なぜ、わかってくれないんだ」
それはあなたが生まれるのが早すぎた、進化しちゃった人間だからでしょう。
でも、適応できないから、死ぬ他なくなる。

ベンヴォーリオはロミオが一人違う次元に立っていることを知ってる人。
ロミオの立ってる場所、姿が見える人。
それだけ彼は大人だった。
ロミオに追いつくことはなくても、でも一歩も二歩も先を生きてる。
それだけ辛いけど、でも生きていられるぐらいのところ。
ティボルトには親友と呼べる存在が同じ一族の中にいなかったようだけど、
立場としてはベンヴォーリオに近いと思う。
自分たちが逃れられない憎しみの連鎖の中にいることを、ティボもわかっていたわけで。

キャピュレット夫人がさ、ティボが死んだ時に、
「一番の相談相手だったのに」
みたいなこと言うんだよね。
かおり夫人は一体ティボに何を打ち明けて、ティボは何て言葉を返してきたんだろう。
マーキューシオの言う「実の叔母と怪しい」って言葉よりも、
「相談」って言葉の方がしっくりきてしまう緒月ティボが私には愛おしい。
ちょっとは病んでくれよ、と(笑)。

でも病まない健全な心の持ち主であるティボルトが、
憎しみに蝕まれていくっていうのが、切なくって、痛い、辛い、苦しい、哀しい・・・
緒月さんのティボルトってそんなティボルトか。

本当のティボルトの心は、
唯一「ジュリエットを愛している」ってところにだけに残ってた。
だから“今の俺を救えるのは愛する君だけ”。
そこを憎しみの矛先であるロミオに打ち砕かれたら、
望まない自分、復讐の手先である自分でしか、彼は生きられなくなるわ。
辛い、辛いよー。
そもそも従兄妹であるジュリエットを愛しているって時点で、
この人、もがいて、悶え続けてたわけで。悶えてるんだよ!?!?
唯一の本当の心すら保つことが難しく、
更にその心からの願いが叶わないことを知ってもいながら、
そこだけを頼りに生きてきたのに、その分ピュアな想いを貫いてきたのに、玉砕されたと。

そりゃ屍前にして告白しようってな気にもなりますね。
この屍を前にして告白するシーンを想像すると、
相当イッちゃったティボさんに出会えます。
禁じられた思いを告白することでしか、もう自分を保てなくなったティボルト。
彼の気持ちを思うと本当に痛い程辛いけど、私はすっごい好きだ、そんなティボが。

当然ジュリエットは愛する人の死を目の当たりにして、泣き叫び、
ティボルトの手にはナイフ、そして滴り堕ちる血でしょ。
だけどそこでティボルトが告げるのは愛ですよ。狂ってる。
そんな状況で告白されたって、ジュリエットは怯えるだけだし、
ティボルトに対して憎しみさえ抱きかねない。ジュリエットの心崩壊。オフィーリア状態。
オフィーリアなジュリエットを、
自分の手で作り出してしまったティボも、堕ちていくしかない。
唯一の純粋な心の拠りどころを自らの手で汚した。
彼も心が死ぬのか、身体が死ぬのか、とにかく死んでしまうだろう。
そんな風な緒月遠麻も見てみたいと思ってしまうファンってのも、あれだな。

従兄妹同士の結婚は禁じられた掟・・・だとして、問題の15の夏。
相手がもし、叔母さんだったとしたら、そこで9割崩壊してしまうよな。
血の繋がりはなかったとしても叔母も禁じとけ、キャピュレット。
でも凰稀さんは破滅的だから、それはわかっても、
それこそ健全すぎてわからないのが、緒月ティボか。
「今日こそその日」であれだけ赤隊美女に絡まれているのに、
目すら合わせない緒月ティボですよ。
快楽と心の奥底の想いは別ってのがテルティボだと想像が付くのだが、
そこすらピュアに貫きそうなのが、緒月ティボじゃないか、と。
そういう意味の色気がないのか。
だから、ちぢれっ毛のが色気あったように感じた?
快楽で発散じゃなくて、暴力で発散だよね、あの人は(笑)。
今も充分、ドラゴンやっつけられるから、一つ夢は叶ってると思う。
そっちが無理なら、突き抜けた暴力性と狂気を色気に繋げられないものか。

マーキューシオはどこに立つ人かね。
一番、マーキューシオが対立が生む憎しみに捕らわれて育ってきた人かもしれないな。
ベンヴォーリオや、ティボルトよりも、少し子供っぽさが残る。
でもロミオのことも、ベンヴォーリオのことも大好きで、ティボルトのことは100%憎い。
キムさんとまっつの中にいるチギちゃん、っていう立ち位置と、
マーキューシオ自体が重なる。
少し幼いけれど、大切な大切な仲間。

いやいや、面白いですな、ロミジュリ。

「あんなに可愛い男の子が、こんな荒々しい青年になるなんて」

なんて言うと、ピエール@青い鳥を探して、とか思い出しますよ。
いいんですかね?
よくないですよね、えぇ。
でもあのくらいやんちゃで、でもピエールより断然良い子で、
マントをして、おもちゃのナイフ持って、
「僕がきゃぴゅれっとを守るんだ!!」とか言ってるティボの姿が目に浮かびます。
かわいい。
かわいい分、未来が痛い。

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