*ロミオとジュリエット*

2011年01月04日
2011年1月1日『ロミオとジュリエット』初日@宝塚大劇場

お正月のお披露目初日の場所にいたんだよなぁー。
音月桂トップお披露目公演『ロミオとジュリエット』見てきました。

とりあえず緒月さんのことを。
全ツのプログラムのプロフィール欄に載ったことを心底喜んだのが一昨年の12月。
今度は大劇場のプログラムにインタビューが載った!
ポジションがどうこうよりも、
役の大きさのバランスもあって載ったんだと認識しているけれど、
それでもやっぱり嬉しかった。

大劇場でソロを歌う。

そんな場面があるだけで、胸いっぱいになる。
すごいなぁ。
なんでそんな、一歩一歩着実に成長していってしまうんだ。
自分と照らし合わせて見てしまうと、悔しくなって辛いぐらいだ。

緒月遠麻のティボルトは優しい。
「復讐の手先になんかなりたくはなかったんだ」
この歌詞が真っ直ぐに届く。
かなめ氏のティボをきちんと見たわけではないけれど、
相当イッちゃってたティボだったことは想像が付くし、
そのキレた感じがテルティボの魅力だったに違いない。
だから、もう少し緒月さんもキレてくるのかと思った。

いや、キレてはいる。
憎しみに支配されてはいる。
でも、人間だなぁ、緒月ティボは。

この人が持ってるそういう部分。
立ち上がってくる血の通った人物像、誠実さに救われたから、
今もしつこくファンやってるようなもんなので、
そういう面に余計に敏感なのかもしれない。
温度に魅力を感じ続けている。

真っ直ぐにジュリエットを愛して、
真っ直ぐにモンタギューを憎む。
歪んでしまったのは彼の前に大人が用意した道で、
その歪んだ道を歩くしかない彼の心は真っ直ぐのままでいいのかもしれない。
緒月ティボ自身に対しては「歪む」って言葉が、なんだかしっくりこない気がした。

モンタギューという家を守ろうとする誠実さ。
植えつけられた憎しみから逃れられない苦悩。
掟に背くジュリエットへの愛。

過剰なほどに感情をみせて、
緒月遠麻にしかできない、ティボルト像をもっともっと色濃く作り上げて欲しい。
そうしていって欲しいし、そうなっていくだろうな、というのも感じた初日。

初日ということで基本的にずっとティボルトを見ていたけど、
なんとなく途中で、完全役に入れたんじゃないかな?と思った瞬間があった。
表情から作られた感じが消えて、感情をそのまま出してきてるような。
最後の登場、死んでからの「僕は怖い」のダンスの時とか完全気負いゼロだったかと。

あそこにいたの緒月遠麻じゃなくてティボルト。

実は、これ、ありそうでなかった感覚だった。
ここまで役そのものだと感じたことは、今までなかったような気がする。
そんなところでもまた、凄いな、と思って悔しくなる。

藪下さんには色気に欠ける、って書かれてたし、
それも納得するようなところあるし、
むしろオネーギンの時の方が色気あったような気がするし、
色々足りないところもいっぱいあるとは思うけれど、
今、こうしてティボルトを演じている緒月さんを応援できること。
それはファンとして、本当に幸せなこと。

お披露目初日に輪をかけて、満たされた気持ちになりました。
その分、自分も頑張らなくちゃいけないなぁ。