*黴菌*

2010年12月09日
『黴菌』@Bunkamuraシアターコクーン

緒月遠麻BDにたくさんの拍手、
ありがとうございまいした!

後々、ヒマがある時にまた触れたいと思います。

で、黴菌見てきました。
バイキン。

あぁこれ、じわじわ来るかも。
東京月光魔曲は爆睡決め込みましたが、
これは、なんだか、じわじわ系できております。
たぶん、ちゃんと見られたら月光魔曲も同じようなじわじわ系だったんじゃないかと。

『2人の夫とわたしの事情』で、
誰だかが、「ぱぴょーん!!」って言ったのがツボったのですが、
今回はですね、惠子さんが、

「山本の“や”は大変の“た”。」

って言ったのにキュン。

やまもとにたいへんの「た」はないよ、ないない。
なんであんなシレーって言っちゃうかな、良いわー惠子さん、
KERA作品の中であの上品さが良い具合に光るわー。

で、一輝さんとか、山崎さんとチューするし。
一輝さんとチューさせたくなる、なる。わかる、わかる。
でも、山崎さんにチュッていうのも、キュンです。

山崎-生瀬-北村

の兄弟ラインもラストシーンかなり良い味だしてます。
頭の中、脳みその中を侵食していった黴菌はいつの間にか除菌され、
雪によって浄化される。
それでいいのだ。

仲村トオル氏にあのキャラを振ったKERAさんは偉い!
あえて言う。
仲村トオルがうざかった(笑)!

犬山さんは今回あまり笑いには走らず、献身的な愛をみせてくれた。
KERAさんは犬山イヌコの事が好きなんだなぁって思う、とっても良い役。
途中、ともさかちゃんと見せる、気を許した、まったりした空気感も良い。

小松、みのすけ、池谷さん達も良いアクセントに。
私、KERA作品の池谷さん、本当好きだわー。

無駄な人いない!
長谷川君も、緒川さんも、岡田君も、みんな魅力的!

すっごくすっごく大きくて、衝撃的な物語が動いているわけでもないし、
大人数で出て来て騒ぎ立てるような場面もほとんどない。
ほとんどが、3人前後での会話で成立していて、
終始どちらかと言うと落ち着いたテンションの芝居でありながらも、
ところどころ笑いのツボをくすぐられるし、
目が離せなくなる、物語としての魅力がある。

それぞれの胸に宿る思い、秘密、絡み合った時のバランスの行方。

舞台美術もまったくもって素晴らしい。
控えめな照明も、控えめながら効果的。

立ち見はキツい気がする。
でも、もし前方席で見られる機会があるなら、
2回見るのも面白いだろうな。

飄々として生きる家族達のその裏っかわに、
「戦争」がもたらした、黴菌がはびこる。
『戦争は終わったんだなー』という(ような)山崎さんの最後の台詞を聞いた時、
あ、全ての背後には「戦争」があったんだ。と最後の最後に実感。

あれ?言ったのはゴンちゃんだっけ?ゴンちゃんだった気がするけど、
たった一度きり台詞として出てきた「黴菌」というタイトルと「戦争」とが、
緩やかに繋がった。

この緩やかさが、じわじわ、の原因かな。