*じゃじゃ馬馴らし*

2010年11月04日
『じゃじゃ馬馴らし』@彩の国さいたま芸術劇場

演出:蜷川幸雄
作:W・シェイクスピア
翻訳:松岡和子 
出演:市川亀治郎/筧 利夫/山本裕典/月川悠貴/磯部 勉/原 康義/廣田高志
横田栄司/日野利彦/妹尾正文/大川ヒロキ/岡田 正/清家栄一
飯田邦博/新川将人/井面猛志/澤魁士/田島優成/川口 覚/五味良介
宮田幸輝/石橋直人/荻野貴継


筧さんが蜷川演出作品の中で、異質!
亀治郎さんは『十二夜』があったりするわけだけど、
歌舞伎でない、まんまシェイクスピアで、しかも女役で・・・
ってなると、また亀治郎さんも異質!

でもその異質さが、そもそもシェイクピアが持つ荒唐無稽さっていうか、
こういう馬鹿げた、ただ面白がられたらそれでいい、みたいな勢いに、
バチッとハマる。

すんごい面白かったよ。

ラストの亀治郎さんの長台詞も私は気にならない。
いや、「女は男に従うもの」ってあからさまな台詞だからね。
蜷川さんはそこに、男女関係なく、国も関係なくするような、
全てに通じる演出をつけてるから、
言葉そのものが持つ意味が軽減されてるっちゃされてる。
・・・でもむしろ私は、自分自身が徹底的な尽くし型だと思うので、
別に尽くして、尽くして、死ねるなら、それでいい。
ぐらいの、実はすっごく女、女した思考の持ち主のような気がするので、
なんていうか、そこまで想える人がいるなら、それでもいいんじゃないかと。
ダメですかね?(笑)

筧さんが、まさに機関銃のように膨大な台詞を撃ち出す。
この人のおかげで上演時間10分は短くなった。
シェイクスピアなのに、3時間切ったし!休憩込みで3時間切ったし!
絶対この演技スタイルは蜷川さんにとって、新たな刺激になったに違いない。
自分を貫き通した筧利夫に拍手。

そして同じく市川亀治郎。
綺麗!可愛い!生意気!
引っ込みのときの表情とかイチイチ可愛くて胸きゅん。
目がきくのもさすが。
睨まれると良いことありそう。

山本くんも、月川君も美しくて良かった!
小出君にしろ、器用だけでは終わらない、素材の良さがあるというか、
侮りがたし、山本くん。
そして、田島優成くん好演。
頭の働く召使い。
長台詞をひょうひょうと乗り切る。

蜷川演出のシェイクスピア喜劇は結構面白い~
当たり多いです。
『間違いの喜劇』とか『から騒ぎ』とか、色々。
井上ひさし作品を筧さんでやったらどうかな。
ダレなくなって、案外面白いと思うんだけど。