*イデソロリサイタル*

2010年03月23日
『イデソロリサイタル』@青山円形劇場

出演:井手茂太


本当にちょうど1年前、
井手さんが振付、出演していた、
『コウカシタ』って作品のボランティアスタッフを、
2ヶ月ぐらい?やっておりました。
スタッフをする作品は選べて、まぁ海外からの作品が多いフェスティバルだったから、
知らない名前ばっかりで、「英語喋れる人歓迎」な作品も多く、
「いや、日本語すら危ういし。」な私はどの作品のお手伝いをするかちょい迷った。
その中で、ふと目に留まったのが“井手茂太”って名前。

「あ、ケラさんの犬は鎖に~の振付やってた人だー。」

と。
印象に残ると、テレビドラマでもなんでも、
スタッフロールとか見ちゃうので、
例外なく印象に残った『犬は鎖につなぐべからず』の振付家さんの名前も、
頭には残っていた。
タイ人ダンサーも出演だったので、
「タイ語できる人歓迎」
だったけど、タイ語なんて出来る人、そうそういないわ!
日本語オンリーでいける~と、『コウカシタ』スタッフに立候補。

めちゃくちゃ当たりだったと思う。

稽古場のお掃除から手伝ったので、
稽古が始まって、タイ人ダンサーが合流しての稽古、
劇場入り、本番・・・
最初から最後まで作品が形になる段階を見ていられたのは、
今思い返しても、本当に楽しかった。

ものすごく気を利かす、チャーミングで、優しい人だと思ったけど、
どこか人を寄せ付けない鋭さと冷たさがあって、
でもやっぱりそこを自分のキャラクターで覆い隠してしまう。

人=作品。

作り手さんがピリピリ神経を張り巡らせて、
脳の回路も、身体の回路も回転しまくってる時間の邪魔はしたくなくて、
でも、何か私でも手伝えることがあったら、それをしてあげたくて、
ピリピリの合間を狙う為に、とにかく見てた。
それを井手さんもわかってくれたと思う。

繋がったって感覚は一方通行のものじゃなくて、
相手も同じような感覚を持ってくれたからこそ生まれる感覚じゃないかと。
初対面から、ご飯とか食べにいって割と気楽に話ができるようになって、
井手さんも、「お弁当買ってきて」とか、簡単な頼みごとをしてくれるようになり、
そーいうのが嬉しかったなぁ、と。
飲んだ風邪薬かなんかのゴミと水とを、
「ありがとう」もなんも言わずに、渡してくれた時とかが、
すっごく嬉しかったかもしれない。
絶対に色んな事に対して「ありがとう」っていうだろう人が、言わなかった。
っていう喜び。

・・・っていう1年前の事を、踊る井手さんを見ながら色々思い出しました。

注目している人の一人。
他は、大橋一輝、荻田浩一、奥秀太郎。
この3人の“O”はこれからもっと来る。
と思ったら、今日客席に奥さんがいたと思うんだけどな。

真田、血は立った~の大橋君が最高だった。
子供サスケだけじゃなく、彼が青年サスケを演じるのも見てみたかったなぁ。

私は立つ側の人間にはならなくて、
いつまでも見る側の人間でいたいと思う。
舞台に立てる人は永遠の憧れで、
でも、私も演劇の側にはいたい。
いるよ、これからも、ずっと。

見続けて、それで、
私が出来ることで、少し役に立つことがあれば。

そうしたらまたいつか、井手さんにも会う機会あるだろうなって。
狭い世界だから、きっと。
淡い、でも確かな、期待。

選ぶと、捨てなきゃいけなくて、
捨てるものが愛おしかったりすることばかりなんだけど、
捨てることに迷いはない。
もっと、演劇の側に。
って思うと、簡単に取捨選択、選ぶ方は決まる。

誰よりも好きでいて、でもファンではなくなる。

一人で踊る井手さんを見て、
負けてられないと言ったら大袈裟だけど、
でも勇気をもらう。
独りって自由だけど、同じ分だけ孤独。
でも全部引き受けて一人で舞台で踊る姿がステキ。
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