2/6 蜘蛛女のキス

2010年02月11日
2010年2月6日『蜘蛛女のキス』@東京芸術劇場

脚本:テレンス・マクナリー
作曲・作詞:ジョン・カンダー&フレッド・エッブ
演出・訳詞:荻田浩一
出演 :石井一孝 金 志賢 浦井健治 初風 諄 今井朋彦 朝澄けい 縄田 晋
   ひのあらた 田村雄一 照井裕隆 笹木重人 長内正樹 辻本知彦


おかしなことだけど、

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で、この舞台を味わった気がする。
もうブログはなぁ、憎い、荻田浩一が。

読んでいて、段々と荻田ワールドに感化されてたんだと思う。
で、実際見に行く日のブログ読んで、完全荻田堕ち。
「や、やられたわ・・・」
と見る前から世界に引きずり込まれた、と。

『ソロモンの指輪』の時も同じ感じになって。
これね、最前列で見た時が一番辛かった。
すっごい楽しみにしてたのに、全然楽しくない。
凰稀かなめの美しさが、ひたすらに辛い。
凰稀さんが遠いと、自分の贔屓も同じだけ遠い。
近付いたと思っても、こんなにも遠い。
しかもこの距離は絶対に縮まらない。
縮まったと思っても、それは幻想で、
その幻想を抱けることにだけ、幸せを感じることが許される。
現実として近付けるはずがない。
夢見られるのは幻想の中だけ。そこにだけ甘さがある。

それでも好きだと思った。
贔屓もだし、そんな幸せしかここにはなくても、それでも好きだと思った。
なんで好きなんだ?とも思ったけど、理由なんてなくて、ただ好き、らしい。
で、その分、辛かった。

幕間にこれまた号泣しそうになったのを思い出しますわ。

この泣きたくなる感じがオギーが持ってる世界なのかな。
同じだから、そーじゃないかと私は思うんだけど。

生きててどうしようもない切なさを感じる時もあるけど
(私はそれ感じるの芝居見た時だけなんだけどね)、
でも、どうしようもないほど暖かい瞬間に出会う事がある。
それが夢幻でも「暖かい」ってその感覚だけは確かなの。

水に浮かんだ月を
両手ですくい上げても
指先にひとしずく悲しみが残るだけ


本当にねー。

幻想の中、一瞬でも浮かび上がる愛か。
モリーナとヴァレンティンの気持ちが少しだけわかった気がする。
地獄のような監獄にいて、それでも心通わせて、お互いを思って。
地獄の監獄が皮肉なことに彼らの夢で、
そこから一歩外にでたモリーナは、その夢で得た愛の為に命を落とす。

でもそれさえも映画のひとコマであったような、
誰かの妄想、夢だったとも思えて・・・

すーーっとどこに現実があったのかわからなくなる。

本当に嫌だな、オギーは。
でも、これ出来るのあなただけだから。
この感覚呼び覚ましてくれるの、荻田浩一だけだから。
あなたも愛する宝塚なんかに収まらないで。
やっぱりそう思うから、一歩外に出てくれて、ありがとう。
夢から一歩出ても、死なせはしないから。
宝塚は夢だけど、演劇の世界も夢だから、平気か。
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