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4/10 明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ

2007年04月11日
2007年4月10日『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴/TUXEDO JAZZ』
18:30~@東京宝塚劇場

作・演出・出演者→こちら

いつもは、芝居とショー別々に感想を書くんだけど、
今日はまず一緒に語らせていただく。

芝居よりショーの方が、内容が濃い。

黒蜥蜴はなぁ・・・

えぇぇぇーーーーーーーーーーーーー・・・・・・?

って感じでした。(最後に?がつく)

上手い例えが見つからないんだけどね、
例えば今ここにパスタがあるとするでしょ。
(パスタ?!と思っても、まぁついてこい。うどんでもなんでもいいよ。)

そのパスタ自体をぶつ切りにしてお皿に盛り付けて、
「ハイ、パスタです。これ。」
って、半ば無理矢理、出されてきた感じ。
その麺自体がぶつ切りなんで、そもそも何がなんだかわからない。
パスタっていうか、長さ1cm前後の食べ物。
パスタですらない。
これが『黒蜥蜴』。

一方『TUXED JUZZ』。
これは、ソースを自由に選べるパスタ。
元になる麺は丁度いい硬さに茹でられていて、最高の状態で私の前にある。
そして、そこにかけるソースは私が自由に選べる。
ミートソースにしてもいい。カルボナーラにしてもいい。ペペロンチーノでもいい。
いかようにも可能性は広がる。
食べに行くたびに味を変えてもいいだろうし、
同じ味にこだわり続け、作り手のその日の変化を楽しんでもいいだろう。
自分次第で、楽しみ方が変わる。

なーんで、こんなにも違うんですかね。

じゃ、ここからは芝居の感想いってみますか。

<明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴>

私が、江戸川乱歩っていったら、
「コナンでしょ。」ぐらいの頭の持ち主だってことを最初に言っておく。

まず、ずーっと私の頭の中には去年の末に見た、
麻実れいの黒蜥蜴、三島由紀夫の黒蜥蜴がいた。
これが観る上では一番大きな間違いだったかも。

宝塚で上演される黒蜥蜴が、どれだけあの美意識に近づけるか、
(近づけるかであって、決して超えられるとは思ってない)
それを楽しみに見に行ったんだけど、
原作は三島由紀夫の黒蜥蜴じゃなくって、江戸川乱歩の黒蜥蜴だったんだ。

私はさ~江戸川乱歩の黒蜥蜴読んだことないからねぇ。

どこからどこまでが江戸川乱歩で、どこからが三島由紀夫なのか。
皆目わからない。
そして、混乱。
原作が、三島じゃなくて江戸川乱歩版だと気がついたのは、終ったあとだった。

大体ね、どんなすっからかんな作品でも、
その隙間を埋めるヒントがあって、
そのヒントを膨らませて、自分の中で話の展開を繋げていくことができるんだけど、
この作品、私にとってはそのヒントすらなかった。

恐ろしいぶつ切り作品。

観ててさ、
なんで黒トカゲが早苗を誘拐したかわかる?
(宝石を手に入れたいかららしいけど)
なんで明智と黒トカゲが惹かれ合っているのかわかる?
なんで雨宮潤ちゃんが、早苗にプロポーズしちゃうかわかる?

私は全然わかんない。
わからないことだらけ。


人間の感情が動いたから話が進んでいくのではなくて、
「クロトカゲ」っていう話がそういう風に進んでいくものだからってだけで、
人の感情を置き去りにして、ただ話を進めていく。
これがわからない理由だ。

正直、私が一番やめてほしいと思うことかもしれないな。

なんか自己完結しちゃってるんじゃないですかね?と思いましたよ。
書いた人は、そりゃ原作を何度も何度も読み返すだろうから、
話の筋は完璧に頭に入っていることでしょう。
そしてそれを宝塚の為に書き換える。
書いた脚本を自分で読み返した時に、
自然と補足して読んでることに自分で気づいてないんじゃないかと疑ってしまう。
お客さんの中には、黒蜥蜴の筋を全く知らない人がいるんだゾ。
補足しなきゃわからないような舞台を上演して、
初見のお客さんにわかってもらえるんだろうか?楽しんでもらえるんだろうか?

色々また書いた。
だけど・・・
ソファーで寝てるさお太さんが格好良かったから全部許す!!

好きだ~さお太さん、好きだー。

壮君を真ん中にして、両隣で寝始める刑事たち。
ってか、お前ら二人して壮君の肩借りるな。
明智(春野寿美礼)に声をかけられ、壮君は立ち上がる。
支えを失った二人。
どんどん寝崩れる。
その崩れっぷりが、たまんないよ、さお太さん。
2000人のお客さんを前にして、足をソファーに投げ出して眠る高翔みず希。
すっごいよ。でもまさに男でしたよ。素敵でしたよ。

大仏の頭だけが階段に乗ってたのにもビックリした。
「戦争でうんぬん~」っていう台詞がなければ、もう、どうしようかと。

少年探偵団のみんなが醸し出すあのビミョーな雰囲気。
宝塚っていう特殊な世界の中でも、成立するかしないかの瀬戸際。
ギリギリ感に見ていてちょっとハラハラ。

あれだけ黒トカゲを愛していると言っていたのに、
ころっと葉子(野々すみ花)にプロポーズしている潤ちゃん(真飛聖)が、
本当に意味不明。
自首どうこうの前に、牢屋から脱出することを考えた方がいいんじゃないか?

夏美よう演じる岩瀬は、どー見てもヤクザな仕事で財をなした人
宝石商もやりつつ、裏でもこそこそって感じな人。
でもそのヤクザっぽさが格好良かったけどね。
なんで着物姿があんなにも漢で、あんなにも似合うんだろうか。
どの組も組長さんて凄いなぁ。

人がいっぱい出てる!!
っていうのも思ったね。
『パリの空よりも高く』がどんだけ役少なかったか実感した。

椅子を使った演出とか、3場面を交互に展開させる演出とかは、
スピード感、緊迫感があって良かったと思う。

最後、黒トカゲは自分が明智の妹だったということを知り自殺するんだけど、
ここも頭で補って補って理屈として理解できるのであって、
感情では全く理解できない場面。
でも、愛する女、愛する妹、
二人の大切な女を同時に失ったその絶望の中にいる春野寿美礼は、
なんかちょっとイッちゃってて、イイ感じだった。

<TUXED JUZZ>

オギーのショー観劇、2作目。

そうか~オギーのショーにはストーリーがあって、切れ目がないんですね!

面白かった。
芝居を見てるときとは全然違う、想像する楽しさのあるショー。
芝居を見ながらも想像はしていた。
でもこの想像はしなきゃ話がわからないからする。
っていう、義務的なつまらない想像。

でもTUXED JUZZでする想像は楽しい。

1回見ただけでは繋げきれなかったけれど、きっと全てが繋がる。
自分好みに想像して繋げていくことができる楽しさ。
オギーは全てを表現しきることもできるだろうけど、
あえてそれをせず、観客に想像する楽しさを残してるんじゃないだろうか。

ニューヨークに訪れた、一人の男。
(あぁでも、ニューヨークに見える幻想の世界かもしれないな。
ミラーボールの使い方が気になったんだよね。
街の風景だったかな。そこで入れるか?ってところで入れたから。)

その一人の男がその世界で理想の女と出会う。
その女は、現実の女かもしれないし、幻想の女かもしれない。
無意識に惹かれあう二人を遮る、もう一組の男と女。
求めているのに、その願いは叶わず、翻弄されるオサ。

一場面、ここもっと拍手するべき!!なんでしない!?って場面があったよね。

あっちとこっちが混ざる場面。
(これ私がいつも読ませてもらってるブログさんに影響されてんのかな?
たぶん読んでなくても、こう思ったと思うんだけど。)


あっちっていうのが現実かもしれないし、幻想かもしれないし、
どっちがどっちかはわからないけれど、
白タキシード組と、黒め衣装組が混ざりあって踊ってた場面。

ここすっごい混沌としてて好きだったなぁ。
ここの真ん中で楽しそうに歌う春野寿美礼が、もうすんごい格好良い。
(やっぱ、影響されてるな、これw)
シビさんも最高!

『タランテラ!』を見たときも感じたけれど、
オギーのショーはなんか変だ。
でも嫌な変じゃない。好きな変。

人の配置の仕方。色の置き方。場面の構成。

なんか色んなモノが良く見る宝塚のショーと違う。

でもこれは宝塚で、そして楽しい。
一歩間違えりゃ、気持ち悪い色になるのに、ならないんだよな。
そこがまず不思議。

よくありがちな一場面一場面に意味があるショーではなくて、
全てを繋げて見て意味がある。
でも芝居じゃなくって、紛れもなくショー。
ここも不思議。

でもこの不思議さは、好き。

真飛聖を見て、真矢みきを思い出し、
愛音羽麗を見て、稔幸を思い出した。
似てません?
(パンフ、タキシードジャズ舞台写真の3ページ目、真ん中の写真。
ちょっと化粧変えれば、まとぶんを真矢みきって言っても、絶対なんとかなるって。)

別に特に悪い意味でもなくそう感じたんだけど、
花組って、なんだかバランス取れてない感じがしたなぁ。
好きな生徒は何人かいるけど、この人だけは特別!
っていう贔屓の生徒がいない私は、
贔屓に捕らわれすぎることなく、
どの組見ても割りとまんべんなく見れてるような気がしてるんだけど、
今日花組見たら、春野寿美礼ばっかり見ちゃったよ。

春野寿美礼の独壇場。

その下に二番手以下がいる。
まとぶんの存在がどーも微妙な感じがしたのかな。
オサが支えられるタイプのトップじゃないってのもあるかもしれないけど、
とりあえずオサを真飛聖が支えてるって感じもしないし、
だったら、二人で競り合って戦ってるのか?っていうと、
真飛聖はその土俵にも立ってないよーな、そんな雰囲気。
端的に言うと二番手らしく目立っていない。
頑張れ、まとぶん。

ショーだけ連続上演してほしー。
そしたら立ち見でもなんでもいいから見に行く。
そして、もっともっと想像して繋げて楽しみたい。
チケットどっかにないかな。
何回か見たい作品なんだけどな。
でもショーだけでいいんだけどな。

あ、書くの忘れてた。
春野寿美礼って、流れるように音に身を任せてそこにいる人。なんだな。
私がダンス見てて好きだと思った、きりやんや、
園加のリズム感とはまた違う質の、リズム感。
「流」って感じが当てはまる。あとは「柔」とかも。
こういうタイプのダンスも魅力あるわー。



黒蜥蜴意味わかんない!
オギーのショー面白い!
まとぶんの写真、真矢みき説同感!

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Comment
わたしは麻実れいの前に美輪明宏を観てるので、もう怖いものはないです。
あれほどワタシの好みに合わなかった舞台も・・・ムニャムニャ。

乱歩のは怪奇で三島のは耽美。同じ話なのに、描写が全然違うんですよ。
そして、どちらかというと耽美な方が好きなワタシ(笑)。
三島由紀夫の戯曲と江戸川乱歩の原作小説では、東京と大阪が逆でした。
三島版では東京タワーなのに、原作では通天閣だったんですよねー!

真飛聖は星組にいた頃の印象の方が強いです。
花組は「2番手に瀬奈じゅん、3番手に彩吹真央と蘭寿とむ」時代のバランスが好きだったなぁ。
瀬奈じゅんが抜けたあと、彩吹真央の存在感がいい感じになってきたな~と思ったら組替え。2番手、もうちょっとガツンと欲しいんですよねー。ガンバレまとぶん!

音に寄り添うように踊る春野寿美礼、好きなんです。
音楽と一緒にというか、音楽のようにというか、まさに流れてますよね(笑)
それが見ていて心地よいです♪
私も黒トカゲ、わけわかんない所が多々ありました。100歩譲ってストーリーに疑問を持っちゃったのは仕方ないかなって気もするんですけど(ミステリーだし)、役に全く感情移入出来なかったです。だから一花さんのコナンくんばっかり観てました。可愛すぎますw

ショー良かったですね!あっという間に終わっちゃいました♪でもロマンチカとかタランテラに比べると、随分あっさりしてるなと。それと、まとぶんが彩音さんと一緒に出てきたりリードしてたりするのが多かった気がします。…と思った時に、なんとなく宙組創設時の構成に似てるなと思いました。
★青瑪瑙さん★
怪奇と耽美!おーわかりやすい!!なるほどぉ。
宝塚版は怪奇でも耽美でもなく奇怪です。

その時代の花組はさすが花組!なメンツですねぇ…
想像するだけでも見応えありで、楽しい。
真矢みき時代の下級生が順調に成長した結果って感じだ。

昨日、オサ様をしみじみ見つめて、
青瑪瑙さんが言っていたことがよーくわかりました。
ありゃ~見てて心地良いですわ。
★さおりちゃん★
小林少年めちゃくちゃ可愛かったわ!
話はなぁ…もっといくらでも面白くできる原作なのにもったいなっ!
って感じでしたねぇ。

ショーは確かにあっさり感が強かったかも。
でもあっさりながらも毒々しさはあった気がしますね。

宙組創設時ってのは、ズンコさんを差し置いてのタカハナってことか…(笑)

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