8/28 怪談 牡丹燈籠

2009年08月29日
2009年8月28日『怪談 牡丹燈籠』@シアターコクーン

作:大西信行
演出:いのうえひでのり
出演:段田安則/伊藤蘭/秋山菜津子/千葉哲也/瑛太/柴本幸/梅沢昌代
    大河内浩/松澤一之/市川しんぺー/西尾まり/保坂エマ/粕谷吉洋/森本健介


ドがつくほどの、ストレートプレイを見た!!!!
って感じですね。
これを、コクーン?いのうえさん?
って思うと、甚だ疑問も感じなくはないけれど、
でも、ストレートに飽きずに、それなりに楽しんで見ていられたからなぁ。

段田安則、梅沢昌代さまさま。

この二人、地味に、地味だからこそ、
日本の演劇界をガッチリと、でもやっぱり地味に支える二人だと思うの。
も~あの演技力というか、柔軟さ、自由さには、
毎回惚れ惚れさせられる。

段田さん好きー!
梅沢さんも好きー!

でも秋山菜津子も好きです。
もうあの着物姿がね、秋山姉さんって感じでしたわ。
そこまで堪能するほどの役ではなかったけれど、
通路通る時とか、姉さんガン見。
おしろいで顔白いのとかも似合って、キレー、色っぽーい。
艶やかなんだよね、秋山の姉さん。

なんていうか、『瞼の母』っぽい。
出演者豪華なんだけど、それぞれみんなが絡むわけじゃなく、
部分、部分、エピソードが繋がるだけというか。
それが、また歌舞伎っぽい?

っていうか、段田さんの自在さの中に歌舞伎を見た気がしたよ。
歌舞伎役者っぽい、基礎力の高さ。
本当に凄いな、段田安則。

段田さんの上手さに体当たりでぶつかった感じだったのが、伊藤蘭。
なんか、強はあるけど弱がない。って風で、
気風の良さは感じたものの、しっとり感にかけたような。
相手が段田さんだったから、それすら上手くまとめてくれていたけれど。
思っていた声と実際の声とが違って、ギャップがあった。
でも、この役、あのはすっぱな声が合うな。

『あぁ、コクーンって盆あったんだ。』

って思うほど、くるくる盆が回って回って、
その辺、さすが新感線のいのうえひでのり。
ところどころの効果音、音楽もやっぱりいのうえ演出。
ココ!って場面で拍子木の音とか、
ドドーーン!ってアニメのような効果音入ったりだとか。
注目させたい所がはっきりとわかる。

段田さんと伊藤さん演じる夫婦の長い長い喧嘩→仲直りシーンがあって、
あれ15分ぐらいあったんじゃないだろうか。
ひたすら二人芝居で、凄かった。
ってか逆ギレした段田さんの迫力がまた!
あんな風にキレられたら怖いよー本当に。

正直言うと眠くなってもおかしくないような展開だし、演出でもあったんだけど、
それでも集中して見続けていられたのは、ひとえに役者さんの力だと思う。
やっぱり、私、段田さんの演技がすっごく好きで。
笑いを取るにしても、出過ぎない。
緩急の自在さが、見てて本当に気持ちが良いから。
梅沢さんにしてもそれは同じで。
久々に段田さんの演技が見れて、嬉しかった!

初舞台の瑛太。
もう既に次のケラさんが決まってるよね?
しかもまた伊藤蘭と共演だよね?
ご縁だね。
ひょうひょうとした感じが演技なのか、そうなっちゃってるのかはまだ不明。
髪型も時代設定があれだから仕方ないけど、似合ってなかったしなぁw
でも台詞の声はハッキリ。
このメンバーの中で浮いた感じもせず。
次またどんな演技が見られるのか、楽しみに。

松澤さんと、段田さんが短い時間であっても、
一緒に演技しているのを見て、『遊眠社ってこんな感じだったのかな~』
って少し思いを馳せる。
あー見たかったわー夢の遊眠社を生で。

まぁ正直、期待する派手さには欠けるシンプルな演出で、
怪談と言いつつも、四谷怪談みたいなやっぱり派手な仕掛けもなく・・・
どちらかというと、人の気持ちに重きを置いたようなお話で。
いのうえひでのりって名前が演出にない状態で、
で、これだったら『なるほどね~』って普通に満足できたと思うけど、
いのうえさんだったからなぁ~。
『無難にまとめましたね。』って感じ。

でも、面白かったよ。
上手い役者さんを生で見られる。
ってのはとにかくそれだけで幸せ。

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Comment
No title
私も面白く観劇しました。段田さんの達者さも、秋山さんの色気も、ところどころの新感線っぽさも。
初めて拝見しましたが、梅沢さんもすごいな、と。演劇っていいな、と思いました。
巷で評判いまいちなのがよくわかりません。
ただ、確かに地味ではあると思いましたね。『瞼の母』ほどもったいない感は受けませんでしたが。
昼にこれ、夜に『天翔ける風に』を観たのですが、印象はかすんでしまいました。
『天翔ける風に』のほうは今週一週間テンションが妙になるほど衝撃受けて帰りました。

「コクーンに盆」というと、私にとっては『労働者M』です。生では観ていませんが。
No title
今回いのうえさんはオーソドックスな芝居もできることを示したかったそうですよ。
とはいえ、芝居のタイトルをバーンと出す所や、効果音の使い方などいつもの
いのうえ演出が随所にありましたので、新感線らしさを感じながら楽しんで見てました。

段田さんの一幕と二幕の演じ分けはさすがでした。
この方はどんな役でも常に期待を裏切らない演技を見せてくれる
本当に上手い役者さんですよね。

菜津子さんは桜姫に続いて一人の男を一途に愛する役でしたが、
今回の結末の方が見ていて切なかったです。
そして、あのおしろいと着物姿は美しすぎます(笑)
No title
★ゆいさん★
>巷で評判いまいちなのがよくわかりません。
ただ、確かに地味ではあると思いましたね

もう単純に、評判がいまいちなのは「地味」だったから、
って部分にあるんじゃないですかねぇ?
その点は、私も納得する部分はあります。
面白かったのは、役者さんの力が大きいかな?って気もしますね。
段田さんじゃなかったら、梅沢さんがいなかったら・・・
そう思うと、ちょっと不安。

『労働者M』も回ってましたね!
あれも大概意味不明な作品だったけど、
でも、堤さんやら秋山姉さんのキャラが好きで、結局面白おかしく観てましたー。

★ごまさん★
>今回いのうえさんはオーソドックスな芝居もできることを示したかったそうですよ。

なーるほど。
そう言われると、ああいう演出になったっていうのは、納得せざるを得ないなぁ。
ちゃんとそういう目的の元、演出してたのなら。

となると、「地味」とか、「なんでいのうえさんで?」って意見が出てくるだろう・・・
っていうのも、予測済みな気がしてきますねw
なんか、弄ばれてるような。でも良い意味で。

いのうえさんが牡丹燈籠で得た経験をこれから先、生かしてくれたら嬉しいですね!
派手さの中に、基礎力の高いオーソドックスな演出。
メリハリが増しそう!

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