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3/24 霧太郎天狗酒醼 千秋楽

2007年03月26日
kiritarou


2007年3月24日『霧太郎天狗酒醼』千秋楽@南座

出演者→こちら

観劇旅行から帰ってきたので、怒涛の連続感想更新第一弾行きます。

三月花形歌舞伎は、やっぱ中村勘太郎ファンなんで、
勘太郎を見た感想から・・・

初のドブ席。ドブだけど、すっぽんの真横。
花道で勘太郎演じる義時が正座をし、頭を下げているいる姿を見て、一気にやられた。
こうまさに←この形で手を床についていたんだけど、その手が震えてた。
きっとあれは緊張のせいとかそういんじゃなく、
綺麗な形を保つために、指先にまで負担かけていたんじゃないかと。
しかも、膝を悪くした勘太郎が正座でこれですよ。
ダメだって。もうさ。ありがとう。思い出しただけで泣けるよ。

手の震え、台詞の時に飛ぶ唾、額の汗・・・
そういった生々しい部分まで見えてしまう近さに感動した。
3階席や幕見席とは訳が違う。
衣装の刺繍、一つ一つも良く見える。
役者さんの表情の変化も手に取るようにわかる。
花道を駆け抜けていけば、その振動さえも感じることが出来る。

迫力が違う。

で、その迫力が加われば、
睡魔と戦う羽目になるような場面でも、案外起きていられるもんだった。

歌舞伎ってのは、まず一等席で見るもんかもしれない。

これが今回、3列目のドブ席で見て一番感じたこと。

作品としてはどうだったのか?
歌舞伎としての面白い、つまらない。は判断できないけれど、
私自身がこの作品を見て、どう思ったかは割と明確。

そこそこ面白かったかな。って感じ。

3階席とかで見てたら、寝てしまうところもあったと思う。
宙乗りがあったり、天狗が出てきたりとアクロバティックさはあったけれど、
まだまだ物足りないと言えば、物足りない。
人の感情の動きを楽しむ。と言っても、これもまた物足りなさがあると思う。

ただね、もう贔屓目で言うけど勘太郎の目の演技は見事だよ。
彼が今、役としてどういう気持ちでそこにいるのか、
手に取るようにわかるそんな場面があった。
我慢したり、耐えたり、驚いたり、喜んだり、憎んだり・・・
そういう感情の動きが目を見ただけで、わかる。
この人のことは、ずーっとずーっと浮き沈みなく、
同じように好きで、ファンでいられるだろうなぁ。
って、毎回見るたびに思うんですよね。

あと最近、にょきにょき好きになってるのが片岡愛之助
まず顔が好きでしょ。演技上手いでしょ、で、好きですよね。
今回は、2役を演じてましたが、
将軍の方は女を思って狂ってしまったはかなさ。
みたいなものが漂ってたと思います。
一方薬売りの役は、ちょっと軽薄なところと、
今の主人と過去の主人との間で板ばさみになる、苦しさが見えて良かった。
愛ちゃん、好きです。

橋之助さんが主人公の天狗ですが、
私は、あくまでも私は、この人からあまりオーラを感じない。
天狗としてそこに出てきた時、
勘太郎ファンの私の目を奪うぐらいの迫力があるべきなんだと思うけど、
勘太郎を見続けられる。少なくとも私は。
でもやっぱり、自分の席に一番近くなる七三での花道の演技見ると、
超熱演で胸にぐっと来るものはあるんだよなぁ。

弥十郎さんは、でかい。
でかいけどどこか優しそうで、でかいから強そう。
正義感が強そうな役だったな。

七之助は、不思議に綺麗。
っていうか、勘太郎と役どころでカップルになるんだけど、
「きょ、兄弟なのにw」って常に思わせる程のラブラブっぷりを見せてくれた。
声は独特だけど、この声好きだ。
中村兄弟、これは何十年後か、さらに「ご両人!」な感じが、
UPするんじゃないだろうか。
すっごい期待しちゃっていいかな。期待しちゃいますよ。
二人が40代、50代・・・になる時が、今から楽しみ。
この二人を見続けるのは絶対に面白い。
兄弟で色が全く違うところがまた。

最後は桜の花びらが舞う演出があったけれど、
これは『東海道四谷怪談』を思い出した。
でも四谷怪談の千秋楽は花びらを、客席にも降らせたんですよ。
本当にあれは凄かった。
霧太郎も綺麗で、歌舞伎的な感じのラストだったけれど、
四谷怪談と比べるとちょっと寂しい。

あ、忘れちゃいけねぇおウメ婆さん・・・じゃなかった、萬次郎さん。
声聞いて思い出したけど、『決闘!高田馬場』に、ね。
あぁいうちょっと意地の悪い(けど可愛いところがある)婆さんやらせたら、
天下一品のお方なんだろうか。
もう芝居を乗せて、良い方に良い方におかしくしてくれた。
と、思ったら2役の一つでは、気品漂う北条政子もこなす。
もうこの人のことは忘れない。

今回は千秋楽公演だったので、カーテンコールあり。

もうここは勘太郎目線でいかせてもらいましょう。
まず橋之助さんが、『皆さんも一言づつ』的なジェスチャーを取ると、
即座に一歩下がるんだわ、この人。
この謙虚さと、真面目に見えるっぽさが、好き。
「ぽさ」だとは思うんですけどね。
で、『どうしよっか?』の顔して、弟を見る。
弟、割と冷静。

橋之助さんは、愛之助のことを「愛ちゃん」って呼ぶと言うことが、
橋之助さん自身の挨拶で発覚した。

一人ひとり年齢順に挨拶が続き、いざ勘太郎の番。
今までさんざん一歩下がってきたくせして、
挨拶の内容はかなりしっかり。
そこがまた良い。締めるとこは締めてくれる。
自分の立場をわきまえてるところも良い。

この人ホント、謙虚、真面目、一生懸命、とかそういう言葉が当てはまる。

勘太郎、後ろに並んでた天狗役の役者さんと、仲良さげだったなぁ。

とにかく!役者さんも観客も両方嬉しいカーテンコールでした。
良い千秋楽でしたねー行ってよかった。
そして南座に入れて、それだけで幸せだったわ。
この劇場、ってか小屋、本当に素晴らしい。
天井見て、客席全体を見ると、感動する。



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