5/25 雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた

2009年05月26日
あめ

2009年5月25日『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』@シアターコクーン

作:清水邦夫
演出:蜷川幸雄
出演:鳳蘭/三田和代/真琴つばさ/中川安奈/毬谷友子
    ウエンツ瑛士/古谷一行/他


この戯曲、設定が歌劇関わってて特殊だからか、
ものすっごい、キャスティング難しくないか??
これ!っていう奇跡のキャスティングは、
本当に奇跡でも起こらない限り無理。

第一にキャスティングから来てるんじゃないかな?
っていうチグハグした感じが、結局最後まで尾を引いた。

今回は演劇ファンである自分と、ヅカファンである自分。
両方が良い方向で働いて、この芝居見ることができたと思う。
面白い面白くないは別にして。

ヅカファンとしては、鳳蘭の男役芸に鳥肌。
衰えを知らない。
有無を言わせない、あの男役としての格好良さ。
自分こそスターだって、そこに立つだけで知らしめることができる、あのオーラ。
階段を降りてくる姿、燕尾の扱い、サーベルを持ったままの所作・・・美しい。
宝塚って良いところだなと改めて思った。

マミさんも、頑張ってた。
ツレ様と一緒に階段を降りてきた時の足!
ピッタリ綺麗に揃っていて、
やっぱり宝塚は良い!綺麗だ!ってのを実感。
その後、ウエンツが同じようにツレ様と階段を降りてくるんだけど、
足が揃ってなくてガッカリ。
わざと?わざと逆の足から踏み出してるの?
だったら良いけど、じゃなかったら降りる足ぐらい揃えて欲しいところ。

マミさんが舞台で、しかもコクーンで、蜷川演出で、
女を演じるなんて、どうなるんだろう?と思ったけど、
役にも恵まれ(ツレさんの妹っていうか○役だから)、
少々・・・いや、少々どころじゃなく声がハスキーでも、それが生きた。
予想外のカーテンコールに慌ててたのが、
めっちゃマミさんっぽくて、可愛かったわ~。
着てたジャケット脱ごうとしてたら、幕開いた、焦る。笑う。と。

「今まで見た舞台の中で何が一番面白かった?」

良く知り合ったばかりの人とかに聞かれて、結構困る質問ですが、
私、『タンゴ・冬の終わりに』が一番好きだったかもなぁ。
好きの種類は色々で、本当に一番って決められないんだけど、
でも、『タンゴ・冬の終わりに』はとにかく大好きだった。

『雨の夏~』はタンゴから2、30年経った話なのかもしれない。
とか、ちょっと思った。
タンゴに出てきた大衆は若かったけど、
今回は、その若い時代を経て、もう一度集まった人達が主役なんだよね?
そして若かった時の輝きを、危うさと共に取り戻そうとする・・・みたいなさ。

時折後ろから聞こえる爆破音みたいなのが、
蜷川さんが演出する理由なんじゃないかと。
でも、そういう時代に渦巻いてた感情、私、知らないからなぁ。
戦争より、闘争?
知らない感情を芝居を通して知ることができるから、楽しいんだけど。

にしても、だ。
伝わってくる部分が弱かったなぁ。
弱いと言うか、曖昧で薄い。
言葉があまり切り込んでこない。

蜷川演出は、やっぱり蜷川さんっぽい人が集まった方が、
落ち着いて見ていられるのかな?
今回、横田さんには常に安心。

ウエンツは顔は綺麗だったけど、それ以外は・・・。
立ち姿~。
女装も思ったより可愛くなく。
(↑相当高いレベルの可愛さを期待してたらしい。笑)

三田さんは上手い。
上手かったけど、でも全体を見た時に馴染んでるか?
っていうとそうでもない気がして、ちぐはぐ感が増したし、
古谷さんにしても、誰にしても、みんなチグハグな感じ。
むずかしーよーこの戯曲。

そこを毬谷友子が一人突き抜けていった。
どこへ行っちゃうの、毬谷さん。
あの歌声は、もう。
イッちゃってました。
そこが好きで、だから毬谷友子の芝居が見たいと思うんだけど、いやはや。

バラ戦士の会員さん達は、結構みんな戯曲読んだイメージ通りだったな。

でもこれ、戯曲だけ読んで、脳内イメージ膨らませた方が、
戯曲そのものの面白さを味わえるかもしれない。
っていうと演出が?って話だけど、別に演出が悪い訳でもないと思うし。

とにかくきっと、難しいんだって。
ま、お芝居好きとしても、ヅカファンとしても、
見ておいて良かったとは思えるかな。
期待した気持ちの昂ぶりとかは全く得られなかったけど。
Comment
No title
そうですね~。
演技の方向が様々な人達が集まってるので、訴える力が分散してる?みたいな。
でも、何を言いたかったのか?そして、何故に三田さんとツレちゃんなのか?マミさんなのか?

No title
鳳蘭の男役芸・・・あれはホンモノでしたね(鳥肌)

チグハグな感じ、わたしも気になりました。
戯曲を読んだ時の方が、面白かったんですよ。
個々の役者さんに問題はないし、演出がいけないわけでもないし、
普段からホンモノの歌劇団を見慣れている所為か?とも思ったけど
それだけじゃない気もするし。

“一点に向かってガーッ”っていう雰囲気がもっと欲しいと思いました。
買い物してるうちになんだか手荷物が袋だらけになっちゃって、
あーこれもうちょっとまとめられないかなぁ、まとめたいなぁ、
みたいな。買い物自体はね、どれもこれもいい買い物してるんですよ(笑)
No title
★kaoriyaさん★
3時間ばかし宝塚は全く興味なしの演劇ファンの方と、
ひたすら演劇トークをした時があって、
その時『雨の夏~』についても語りました。

その方は、ショーシーンがヅカファンとかに媚びてるように感じた。
っておっしゃってましたが、
私らあんなん見てもなんも思わないじゃないですか。正直。
もっと凄いの日々見てるし。(笑)

媚びるべき所にその媚が全く生きてなかったんだな、と。

★青瑪瑙さん★
うわーーー!!!!
青瑪瑙さんの例え話、すっごいわかります~!!
大きめエコバック欲しかったですよね、綺麗で丈夫なヤツ。

上手いですよねぇ、こういう表現、青瑪瑙さん。
いつもハッとさせられます。
ありがとうございますです。

毬谷さんの夏子、見たかったですね。
見てないですよね?(笑)
No title
わかっていただけてうれしいです~。
欲しかったですよね、持ってるだけで心が浮き立つような
エコバックが!

戯曲を読んだときは本当に面白かったのですが、
実演は難しい舞台だよなとつくづく思います。
リーディングでやればいいのか?
いや、いっそ宝塚でやっちゃえばいいのかも?
専科の方々と、各組の組長、副組長クラスの生徒さん総出で
逆新人公演、みたいな。美しくまとまりそうな気がします。

毬谷さんの夏子、見たかったですよ。
見てないですよー(笑)
No title
私も青瑠璃さんの例え、とてもよく分かりました。言い得てますね。
やっぱり宝塚と外の劇団とは演技の質が違うの。そして、戯曲は少女歌劇を扱ってる。中途半端なキャスティングが原因かも???
No title
★青瑪瑙さん★
わかった。
素敵なエコバック(=清水邦夫戯曲)、買ってきて楽しみに使おうと思ってたのに、
家に忘れてきちゃったんですよw
んで、結局袋いっぱいでエコでもなんでもねぇ、っていう。

青瑪瑙さんも見に行けなかったかー
宝塚チケット取ってなかったらなぁ、私も。
間違いなく!コクーンに駆けつけましたよ。

★Kaoriyaさん★
いつもこういうコメントをくださる方なのです。
久世ファン仲間なのです。(バラしちゃった。えへ。笑)

やっぱり戯曲読んだ方が面白かったですよ。
見て、そこまで損したな。みたいな気持ちにはならなかったですが。

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