5/16 きらめく星座

2009年05月16日
2009年5月16日『きらめく星座』@天王州 銀河劇場

作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:愛華みれ/阿部力/前田亜季/久保酎吉/八十田勇一
    後藤浩明/相島一之/木場勝己/ほか


ビックリした。
うん、ビックリ。

芝居を見るのって、ご飯食べるのに似てるっていうか、
結局同じものばっかり食べ続けてると・・・
例えばお肉ばっかり食べてたら、野菜食べたくなるみたいに、
欲するモノが、その時々で変わってくるものだと思う。

あとは全部、自分の体調とか、気分とか、周りの環境とか、
全てがその日の“観劇”に影響する。

まれに、カチっとハマる日がある。

ハマった、今日。
だから、ビックリした。
まさか、ここでこうハマるとは思ってもみなかったから。

「奇跡」の件の木場さんの台詞。

ここが、もの凄い重さをもってして迫ってきて、
言葉の持つ力、その言葉を生み出した力、言葉を声にする力、
言葉にまつわる全ての力に圧倒された。

私自身も圧倒されたい気分で観劇に臨んでたんだとは思う。
それでも、だ。

井上ひさしが紡いだ言葉に、とにかくエネルギーを感じた。
そしてそれを台詞として声にする木場さんのエネルギー。
二つが一緒になって・・・

やっぱり、こういう生々しい力を直に感じられるのが演劇で、
それこそ演劇の魅力だって、実感した。
あー本当にハマったなぁー。

一人一人の気持ちの動きがわかるのも良い。
あの人はこう思ってるけど、この人は違う。
その気持ちのさじ加減を読み取っていくのは、面白い。

お話は、井上ひさしさんだな、っていう。
戦争への思いをひしひしと感じさせるもので、
でも、その中に笑いもあり、みたいな。

好きなのは、例えば色鮮やかなお弁当だったり、
コーヒーの香りだったり、
他愛もない、ささやかなモノにふわっとした幸せを感じさせてくれるところかな。
古いような感じもしなくはないんだけど、
でも、やっぱり、良いものは良いし、暖かいものは暖かい。
気持ちがぽっと優しくなる感じ。

あとはもうタモさんの演技に涙、ですよ。
ごめん、タモさん、「タモさんだけが心配だ」なんて言って。
あの周りを暖かくする優しさと、包み込む強さ。
タモさんが、舞台を包んでた。
タモさんが、こうして元気に舞台に立っている姿を見ることができて本当に良かった。
おかえり、タモさん!

阿部くんもめちゃくちゃ頑張ってたなぁー
ビックリするぐらい良くて。
『フラガール』の時と、同じ人ですか?ってぐらい。
身軽に動くし、歌もマッチしてたし、台詞も雰囲気合ってるし、いやはや。

もうみんな安心して見ていられるのが当然な、
上手い役者さん達だったので、余計に話しに入り込みやすかったのかな。

私は戦争の惨さとか、矛盾とか、
色んな事、知らないまま生きてきてるから、
芝居って形で、それ知らされるというか、教えられるのは、
ありがたいことかな、必要なことかな、と思うような所があって。

だから井上ひさしからのメッセージも、
せめて芝居を見てるその時間だけは真正面から受け止めたい。
今日は、受け止め過ぎて、重くて撃沈。でも凄かった。
みたいな、そんな感想だよ。

いや~ホント、ビックリした。

でも『ムサシ』とセット券でとっておいて、よかった、よかった。
もう芝居らしい、芝居で。
染みました、心と身体に。
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