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12/26 あれから

2008年12月27日
あれからこれからそれから
2008年12月26日『あれから』@世田谷パブリックシアター

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:余貴美子/高橋ひとみ/萩原聖人/岩佐真悠子/柄本佑/金井勇太/赤堀雅秋
    村上大樹/三上真史(D-BOYS)/植木夏十/山西惇/渡辺いっけい/高橋克実


あーやっぱ、ケラさん好きだなぁ。
そう思いたいっていうのもあるかもだけど、
良いテンションで、今年に見納めができたと思う。

荒唐無稽さとか、訳わかんないナンセンスってヤツ的な感じとか、
全然なくって、ノリは、演出してきた海外戯曲に近いと思う。
『ヴァージニアウルフ~』とか、『どん底』とか。
人の些細な感情の揺れを追っていく感じ。
でも、ケラさんが元々持ってるセンスというか、そのセンスを発揮させると、
ケラさんっぽい笑いに繋がっていくんだろうな。
12mの落とし穴とかね。
どうやって上がってきたんだよ、パゴ、おまえ。

出演者からイメージされる通り、落ち着いた良い舞台。

余さんといっけいさんが夫婦。
高橋さんと、克実さんが夫婦。
で余さんと高橋さんが学生時代の親友同士で、
萩原さん演じる教師に二人して恋してて、ちょっとした確執もあり、
お互い夫婦同氏でゴタゴタもあり、
お互いそれを隠しつつ、ごまかしつつ、でも知っていて、
知ってるのバレちゃまずいから、隠す。で、気まずさも感じ・・・

みたいな、微妙な揺れがあちらこちらに存在するお話で、
その一人一人の揺れに迫っていく感じがなんとも、面白い。
当然のごとく休憩込みで3時間の舞台だったけど、飽きなかった。
なんでだろ?
そんなにたくさん笑えた訳じゃないのに、
ちっちゃい伏線がいっぱい張ってあって、それを拾っていくのが面白かったからかもな。

いっけいさんが、自分の会社の製品に固執する背景も理解できるし、
そのせいで生まれた弟との溝とか、妻や子供との溝。

そうそう、役者さんの名前で全部書いちゃってるけど、
役名がそれぞれ可愛かった。
パゴパゴスとかw、ミラとか、モナミとか、トトとか、なんか、っぽい名前がいっぱい。
(↑こう聞こえた、ってだけで間違ってるかもです)

結局二組の夫婦が色々絡みあって、
離婚の危機とかも訪れるんだけど、
根っこにあった後ろめたさとか、色んな問題に逃げずに向き合って、二人で解決しよう。
みたいなところに話が落ち着いた。

二組の夫婦が散歩に出て、
それぞれの道を手を繋いで歩いていくラストは、なかなか良い。
綺麗なラスト。

舞台美術が凄く良いんだもん。
あと照明と。
相変わらず場面と場面を繋ぐ曲も格好良いし。

二組の夫婦を演じる4人が、良い演技するだろうな、っていうのは、
当然のごとく予想の範囲内でしたが、
山西さんが凄く良い~!
余さんと高橋さん、共通の学生時代の友人。
で、ミラ=高橋さんのことがずっと好きなの。

唐突な告白とか笑えたし、ってか、間とか、もう全体的に上手いぞ。
今まで割りと変な役をやっている所しか見たことがなかったので、
この器用な上手さに驚いてしまった。

野田さんがキルの初演の時かな?
山西さんに対するコメントで、
「顔がよければ堤になれたのにね。」
って言ってたのを思い出した。
なるほど。
こんなに出来る人だったんだ。

こういう山西さんもっと見たいな~って素直に思った。

飽きずに「面白いなー面白いなー」と思って、
舞台を見ていられたことが嬉しい。
今年最後に一本だし。

12月は、ここにも良い役者さん達がいました。

12月いろんな劇場を回れば(回りきったわけじゃないけど)、
日本の演劇界の中心にいる役者さん達が見れた気がしたなぁ。
新国立、PARCO、紀伊國屋、日生、世田谷・・・
もう、錚々たるメンバーですよ。
歌舞伎座も面白かったし!

あ、学生時代に一人の男を奪い合った親友同士。
って関係に、『水曜日の情事』を見ました、ひとり。
お互いに隠し事がある雰囲気とか、何十年ぶりに会ったとか、
どことなく、あいと操を感じさせて・・・
って、亭主寝取るとかはなかったけどw、
まぁでもそういう浮気はそこかしこで起きる話だったし。

思い返してみれば『カメレオンズ・リップ』とかは、
ここに至るためのちょい失敗作だったりしたのかもしれないなぁ。
良く覚えてなかったりもするけど、
あれは、張られたと思った伏線が全くいきてこなかったりもして、
「え?なんだったの?」が残る舞台だったような。

で、伏線とかストーリーとか無視しまくったのが『労働者M』。

外部演出とか、ナイロンの公演とか、健康の復活公演とかで、
真面目ぶったり、更にどうでも良いことやったり、真面目ぶらずにマジで真面目だったり、
毎回言うけど確実に一つ一つの作品がケラさんの中に生きているような気がする。

まだもうちょっと進化しそうだな。
どこまでケラさんが行くのか楽しみ。
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