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希望のホシ
その理由として第一に、
「言葉の感じ」
と、でも言ったらいいのか。
私は引き算された、足りてないからこそ、想像で伝わる芝居の言葉、会話に魅力を感じるのですが、すぐ、「あ、この芝居逆だな」って。
例えば初めの方の、所轄と捜査一課が組んで事件を捜査する〜云々という、緒月さんのマジで説明でしかない説明台詞とか、そういうのが本当に苦手。
で?
ってなる。
自分と好みの合う脚本家さんだったら、本当にどうしようもない時しか説明でしかない説明台詞って書かない。
あと物凄い言葉乱射系の作家さんでも、もちろん好きな方いるけれど、溢れ出る感覚の乱射、だと思うんだ。
説明台詞が次から次へとテンポよく出てくるんじゃなくて、身体や頭から出てきた言葉が結果的に戯曲になってしまったのが好き。
稽古場映像を見たとき、この演出家さん、どっちに転ぶんだ?と考えた。
厳しそうだけど、その裏に熱さと愛情のある方だろう。
こういう芝居にしたいというビジョンも明確そうだ。
だとしたら、もしかしたら、キチンとした刑事モノに仕上がっているのかもしれない。
私が知らなかった、新しい面白い作・演出家さんとの出会いにもなる。
んんんーーー、とね、見終わって今思うのは、愛はあるけど、これは、
「演出という名の強制」
じゃないかなぁ〜…って。
そう思うのは、特に主要4人以外の芝居。
養成所に通ってます!的な若い子もいるんだろう。個々の演技力もきっと発展途上。
でも私は『ええぇぇ!?!?』とか、そんな同じリアクションを一斉に何人もがする、そのノリについて行く気がゼロ。
人と人ってあんな風に喋ったり、動いたりしない、リアルには。
芝居じゃん、と言われたらそれまでな、ただ好みのタイプの問題。
っていうか、でもね、緒月遠麻を従業員の台詞もないぐらいの役に入れてみたら、わかるよ。
キャラがもっと立つから。
なんか愛おしい人が生まれるから。
今回群衆じゃなくて、メインキャストだから、それできなくて残念だけど、緒月さんが演じれば、台詞なんかなくたって、一人の人になるんだ。
それを脚本と演出の力でまず成し遂げてほしい。
役者は思い通りに動かせるロボットではない。人だよ。
話の山場も娘の晴れ姿と父親(犯罪者)ではなく、刑事の信念に置くべきだと、思う。
あの刑事4人がもっと絡み合うエピソードの中で泣きを入れるのが筋だ。
犯人にたいした思い入れもないのに、同情だけを下敷きにした不自然なホテル従業員たちの共謀作戦、取って付けたようなお涙頂戴の感動っぽい再会…その様子をただ見てる主要キャスト4人…の図はやっちまったなぁ〜〜としか思えず、ここで泣かせる!と意気込んできた、その感覚の違いに、さぁーーー…っと血の気が引く思い。
散々石原プロの初舞台作品って煽ったのに、ヒーロー、ヒロインであるべき人たちがクライマックスで傍観者。というか、むしろクライマックスに至るまでを散々邪魔してるという怖い話。
ブラックコメディかよ。笑えねぇよ。
あーこまざわこうえん…
東京きゃらばん…松たか子…宮沢りえ…
のだひできのワークショップ見に行けばよかった……
ラストの希望する!!
連呼も苦手だ。
演劇ってこういうものでしょ、感が恥ずかしい。
私の好きな演劇はこういうものではない。
ああ、こまざわこうえん…
東京きゃらばん…おまつ…りえさん…
野田さん…
石原軍団の3人と緒月さんとゲーリーの5人辺りは、プロの役者だなと。
だったら、この5人辺りだけで芝居作れなかったんだろうか。
あと、そうだ音楽があまりにスーパーで掛かってる音楽っぽくて、ラスト、ビックリして、役者じゃなくてスピーカーを見ました。
「え、このタイミングでイオン!?マックスバリュー!?」
みたいな曲かかりますよね。やめよう。
だったら裕次郎さんが出ていた刑事ドラマやら、なんやらの、有名な曲をガンガンかけちゃうとか、なんかやりようあるはずだ。
格好良い音楽は、今やネット上にもTSUTAYAにも溢れてる。
ということで、もう一度言う、全体的にも、なんかやりようあるはずだ。
ブログずっと読んでますが、緒月さんが楽しい、笑えると言うものは、やはり私の趣味ではないんだなぁー、と改めて実感しました。
予想ハズレればいいなと思ってたけど、予想通り。
つくづく緒月さんとは趣味が合わない。
もう笑ってやってください。
いつか私も心から素敵だと思える作品に出演くれることを、希望します。