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12/18 十二月大歌舞伎 夜の部

2008年12月19日
2008年12月18日『十二月大歌舞伎 夜の部』@歌舞伎座

詳細→こちら


いや~面白かった!
普通にお話があって、踊りで、またお話で・・・
緩急がつくのが当然と思って今までも何度か歌舞伎を見ていたけど、
でも今日は、その緩急が心地良かったー。
私の調子も良かったんだろうか。
全然眠くならなかった。

どんなに好きな役者が、
ってか勘太郎が出てても眠くなる時は眠くなるのに、
今日は全然。

『名鷹誉石切』
は富十郎さんの所作?が凄く綺麗。
型って言うのかな、あぁいうの。

刀を握った瞬間とかに、「ん?これは・・・!!」と、
刀から何か力感じたその様子とか、
全ての動作に意味があって、思いがあるんだなぁ。

形をなぞってもいるんだろうけど、
なぞっているだけでは決してなくて、一つ一つに理由と思いがあって、
その「形」と「理由」と「思い」とが一緒になる。
で、その結果、「形」ができてる?

たぶん比べちゃいけないんだと思うけど、
私が勘太郎の踊りを見て心地良いと思うのと同じツボを、
演技の面で押された感じがした。
キチキチっとポイントの形を押さえていて、それが正確で、気持ちが良いというか。
首の角度とかも、えらい綺麗だったー

刀を売りに来た父親を演じた段四郎さん。
この人、たぶん、私好きだ。
間が好き。落ち着く。上手い。演技もっと見てみたい。
娘に別れを告げるところとか、切ない切ない。
最後に花道を娘と歩く姿なんかは見ていて愛おしさこみ上げてくる。

『籠釣瓶花街酔醒』の治六もやっぱり好きな感じだった。
主人を思う、男でさー
怒る理由も全うですよー

細かい所は理解してないと思うけど、
でもあらすじを追っておけば、
「あ、刀の意志で、なんか悪い人しか斬らなかったんだな。」
とかそんな程度ならわかるので、まぁ、いっか、と。

『高坏』は楽しい舞踊だった~
弥十郎さんの声がでかい。
勘三郎さんがやってるのを、テレビで見たことあったかな。
勘太郎がやると、どうなるんだろう。

んで、『籠釣瓶花街酔醒』。
ひゃーこれ、すっごーい。
ちゃんと見てると、ちゃんと一人一人の気持ちの動きがわかるもんなんだな。
八ツ橋の振り方・・・「そんな大勢の前で振らなくとも・・・」とか思うけど、
話的に次郎左衛門を追い詰めるためには、
あのくらい酷くやらないとどうにもならないし、
部屋を出た後の「つくづく嫌になった」うんぬんって台詞も面白いなぁ、と。

あれは次郎左衛門が嫌になったんじゃなくて、
明らかに自分の身の上が嫌になった、ってことなんだよね?
だから、障子越しに次郎左衛門の様子を気にしたりしてたんじゃ?

福助さんの八ツ橋、綺麗だったけど、
長台詞喋ってる時、この花魁頭弱いんじゃないかしら。
と、どーしても思っちゃうところがあったんですが、それはそれでいいのか?
でもでもとにかくあんな着物姿は見ているだけでも楽しいわ。

幸四郎さんの次郎左衛門。
あぁ、実直な良い人だったんだろうなぁ。
素直に花魁のことが好きで、
田舎者にしちゃお金もあったから、八ツ橋につぎ込んで、
でも派手に振舞うこともなく、ただただ素直に思ってたんだろうなぁ。
最後、殺しに走る場面は、ちょっと『THE BEE』とか思い出しちゃった。
人間が暴力に走る瞬間。
走ってしまった後の、見境のなさ。

ぎゅっと濃いお芝居を飽きさせず見せてもらえた。

にしても、客席、今日ひどかった!!

あのあの、次郎左衛門が初めて八ツ橋に出会う時。
八ツ橋が花道で次郎左衛門に向って、少し微笑む。っていうのは、
あれ元々の演出ですよね??

もの凄い、神がかり的なタイミングで、
この場面でくしゃみをした人がいらっしゃって。
もうあと1秒早くても遅くてもいけない。
ってタイミングですよw
それで福助さんの笑みが、くしゃみによるものなのか、元々の演技なのか、
さっぱりわからなくなってしまった!(笑)

本当にもの凄いタイミングだったので、
8割演技、2割素で笑う。みたいなことになってたんじゃないだろうか、
福助さん自身も。そのくらいあり得ないタイミングだった。
ビックリした。
客席からももちろん笑いが起きてしまった。
大事なシーンなのになぁ・・・

他、八ツ橋が、今、次郎左衛門と縁を切ります!
みたいな場面で携帯は鳴るし、
しかも何度も鳴るし、一体なんなんだ!!

ホント、良い場面に限ってハプニングと言うものは起こるものなんですね。
見る側としても気をつけないと、としみじみ思ったわ。
それっくらい酷かった。
あと、芝居の流れを途切れさせるような拍手を入れるお客さんも居るし。
拍手すれば良い、ってもんじゃないでしょ。
目立ちたいのか?
自分が目立てば、他の千人を超えるお客さんはどうでもいいのか?
普通に話を見ていたら、そこで拍手を入れようとは思わないはずだ。

でも芝居は面白かった。
満足。
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