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5/18 朝に死す

2008年05月18日
2008年5月18日『朝に死す』@シアタートラム

[作]清水邦夫
[演出]扇田拓也(ヒンドゥー五千回)
[出演]久世星佳/鈴木浩介/福士惠二


姐さん、綺麗だね。
ホント綺麗、姐さん。
ただ登場最高にふてぶてしいけどw

演技なのは知ってます。
しかし、演技を超えてふてぶてしい。ような気がしてしまう。
ただ、そこが好きなんだって。
そこ「が」、っていうか、そこ「も」か。

私、この戯曲聞いてると泣きたくなる。
ト書きを読む人が無視されたり、男と女が調子乗っちゃったりするのも面白いんだけど、
だけど途中から笑えなくなる。
理由は結末を知っているから、なんだけど、
男と女、あの二人の輝きは生きている中で最後の輝きなんだよね。
そこが胸を締め付けるんですよ。

「立ち上がろう!」

その言葉を最後に、二人は死ぬ。
意識が遠のく中、手を伸ばしても届かない光るビール瓶のフタ。
逃れられない運命の中で、必死にのた打ち回って、
なんとか脱出しようとして、だけど、だけど、逃れられない。
絶望の中の叫び、かな。
叫びの中に、なんとかぶち壊してやろうっていう熱気も感じる。
結局は無理なんだけど、でもその壁に立ち向かう力がある。
諦めてるけど、諦めちゃいないんだよ。

「立ち上がろう!」その言葉を言わせてから、二人の命を奪う。
清水邦夫が憎いなぁ。

ここは期待を込めた、私の勝手な予想だけど、
久世さんも清水戯曲が好きな人だろうと思う。
確か、中学生の時、平幹二朗さんの『タンゴ・冬の終わりに』を見て感動した。
って本に書いてたはず。
タンゴが好きなら、清水戯曲好きでしょう。
ま、これは、同じものが好きで、私がただ単に嬉しいってだけの話なんだけどw

このリーディングはきっと、今年の姐さんの仕事の中で、
良かったもの上位に入る、仕事だろうな。
本当に、すっごく楽しめた。

登場はふてぶてしいことこの上ないのに、
カーテンコールでは、可愛い久世姐。
久世姐、鈴木さん好き?(笑)
前回に引き続き、すっごい良い笑顔を彼に対して向けてるよね?
「楽しかったね~!私、あそこ噛んじゃったよ~」
で、ニコッ、みたいな、そんな笑顔。

かわいいー

自分、男で、あの笑顔向けられたら落ちますよ。
あー別に男じゃなく女として、同姓として見ても落ちますよ。
ってか、既に落ちてるのか。
向こう一時期、男(役)だった時期もあるしなぁ。

とりあえず、いいな、鈴木浩介。

男が「冷たいな。」と言った瞬間、
「え?」と動揺する久世さん演じる若い女が好きでした。
男はコンクリートの壁が冷たい。って言ったんだけど、
女は自分が冷たいって言われたんだと、一瞬勘違いするんだよね。
勘違いして、動揺してしまう所が、女の弱さなんだと思う。
人から好かれない、笑った顔に自信がない。
そんな女だから。
そういう所にコンプレックスがあったりしたんじゃないかなぁ。
ちょっとした事なんだけど、あるかないかで、役の深さが変わる。

ただ久世さんも、意識してそうしてる訳じゃないと思う。
感じた事を、そのまま表現してあぁなってるだけで、
動かしてるのは頭じゃなくて、心でしょ。
久世さんの演技と、私の感覚はリンクすることが多い。
だからファンなんだろうな。
これは久世さんだけでなく、他の好きな役者さんに対しても言えること。

あと、この戯曲、出てくるの若い男と若い女、なんだよね。
途中男が女に名前を聞くけど、女が答えないまま次の話題に入ってしまう。
あえて名前がない。
だからこれは、個人じゃなくて、全体の話。
蜷川さんが未だに、たまに放出する熱さはここから来てるはず、きっと。
って、いきなりニナガワさんの話か。

そうそう2回目見て、福士さんが結構、清水邦夫さん本人に似てるような気がしてきたw
清水さん、何度か劇場で見かけたことがあるけれど、
あんな感じでちょいコワモテで、寡黙そうな雰囲気を漂わせている人というか。
似てると思う。
そう思って見ると、余計に面白かったりも。

次回の『城塞』も楽しみ。
『星の王子さま』で良い感じだった内田さんも出演するしさ。
どんなリーディングになるのやら。
なるべく姐さんの出番が多いことを祈る。

私も生きてる限り、色んな事に抗わなきゃな~!!
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