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10/24 スペインの芝居

2007年10月25日
usi

2007年10月24日『スペインの芝居』@ベニサンピット

作/ヤスミナ・レザ
訳/阿部崇・宮川知子
演出/天願大介
出演/鰐淵晴子 毬谷友子 月船さらら 中嶋しゅう 村上淳

毬谷友子に会いたくて見に行った。

あー毬谷さんが私の目の前に。(よりによって最前列観劇)
本物の女優が私の目の前にいる。
私の目の前で台詞を口にして、演技してる。
その場所がベニサンピット。
それだけで、恍惚。

なんだけどーでもなぁ~芝居は良くわからなかった。
台詞がとってもむつかしぃ。

役者さん自身の人間としての深さが問われる戯曲なんじゃないかなぁ。

見ている側としても、なんとなーくでだけど、
役者さんが、その言葉を本当に理解した上で口にしているのか、
理解できていないけど、台詞だから口にしているのか、
どちらなのかが、わかる気がする。

今日はほとんど後者にしか感じられなかった。

満足できたのは、毬谷さんと中嶋しゅうさんだけかな。

なんでもそうだと思うけど、
自分自身がわかっていないと、他人には伝えられない。
演じている役者さん自身がわかっていなさそうだと私は感じてしまったので、
言葉が伝わってこなかった。

言葉が伝わらなければ、もちろん芝居の魅力も伝わらない。
何を伝えたい、訴えたい戯曲なのか、最後まで尻尾も掴めなかった。

スペインの芝居を稽古している役者さんたちが登場する芝居。
芝居の中の芝居・・・マトリョーシカっ!
だけど、どこまでが芝居の稽古で、どこまでが芝居の中の現実なのか、
境目は曖昧で良くわからない。
芝居なんだか、現実なんだかわからない。
その辺が、ポイントなのかなーとは思ったけれど・・・

月船さらら。
私がさららんを見たのは『ガイズ&ドールズ』ぐらいだなぁ。
ゆーひ君、みっちゃん、そしてさららん、この3人で頑張ってたのを見た。
整った顔をした、綺麗な男役さんてな印象だったんだけど、だったんだけど・・・
ナイスバディです!(笑)
女優を演じている女優役。
役としては毬谷さんの妹設定。

満足できた人、の中にさららんの名前は入れていなかったけれど、
さららんは満足まではいかないものの、不満でもないし、そのちょうど間って感じだった。
際どいドレスの着こなしやらも、とっても綺麗だった。

活舌良くないのに、ハキハキしている、不思議な声だ。
舌っ足らずな風なのにハキハキ。

台所でオレンジジュース飲みながら、姉役の毬谷さんと会話する場面。
姉妹だからこその距離感みたいなものが、現われていて、
本音の飛び交う面白い場面だったと思う。

また席が近いから、オレンジが香るんだ。
オレンジが香る芝居。
なんだかいいじゃありませんか。ベニサンならでは、って感じでさ。

この劇場は行くたびに、無条件でなんだか酔いしれてしまう。
今日はとっても大胆な舞台構造になっていた。
入った瞬間、そこから舞台。
普通ロビーとされるような所も開演すれば役者さんが演技をするスペースに。
観客としてこの劇場に足を運んだのに、
ロビーまで演技スペースになっちゃうと、自分はただの観客なのか?と、混乱する。

毬谷友子は今、いくつなんだろう。
本気で年齢不詳で、そこがまた素敵だ。
怖いくらいに肌が白い。
毬谷さんの声っていうのは、スッと心まで入ってくる澄んだ声。
あまりにも染みるので、ちょっと驚くな。
狂気を、苦悩を抱えた女性役だった。
それを理性で隠せている時は、若く見えていたのに、
全部をぶちまけてしまった後、急に老けて見えた。

そうなんだよ!こういう姿が見たかったから、今日来たの!!

今まで生き生きとしていたものが、急激にしぼむんですよ。
ここまで普通の人は変化しないんだけど、毬谷さんは変わるんだ。
変わった瞬間に出会えると、たまらない気持ちになる。

最後はピアノの生演奏。

うわー毬谷さんのピアノ聴けちゃったよ。

毬谷友子そのものみたいなピアノの音色だった。
柔らかく、無邪気なのに、どこか闇と狂気が垣間見える。
そんな音。

毬谷さんは好きとか嫌いとかそういうレベルじゃなく、
もう単純に「この人は凄い」と思ってしまう人なので、
これからもずーっと舞台があれば見ていきたいなぁ、と思ってます。

100%毬谷友子を感じられたか?
っていうと、そうでもないんだけど、でも毬谷さんはやっぱり毬谷さんでした。
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