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涼風真世がトートだったら

2007年07月30日
雪組でエリザが再演されて、ふと90年代月組ファンな私は考えた。

もし月組でエリザベートをやったら??

私が気になっている年代は、トップさんで言うと、
剣幸、涼風真世、天海祐希、久世星佳時代の月組なんだけど、
この4人のだったら、間違いなく、有無を言わせず、
トートを演じられるのは、涼風真世だろう。
ウタコさんと、久世さんのトートはやめてほしい。久世さんなんて想像したくもない。
ゆりちゃんはトートを演ってもどうにかなっちゃうだろうけど、
ゆりちゃんのトートよりも、カナメさんのトートのが見たい。

さて、トートに涼風真世ときたら(もう絶対にハマるよね!!)
もちろんシシィは麻乃佳世。これも当然。
じゃあ、フランツとルキーニは??
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7/29 THE BEE ロンドンバージョン 3回目

2007年07月30日
bee

7月29日『THE BEE』ロンドンバージョン 3回目 千秋楽@シアタートラム

[原案・原作]筒井康隆
[劇作・脚本・演出・出演]野田秀樹
[劇作・脚本]コリン・ティーバン
[出演]キャサリン・ハンター/トニー・ベル/グリン・プリチャード

6月27日→1回目(日本ver.)
7月9日→2回目(日本Ver.)
7月12日→1回目(ロンドンVer.)
7月25日→2回目(ロンドンVer.)

終った。
脳裏に焼きついた悪夢。
きっとこれから先、ふとした瞬間にTHE BEEを思い出して、
なんとも言えない、嫌な暗い気持ちになることがあるはず。
この作品の残り方は、それでいいんだと思う。
なんかとても痛い話として、私の中に残る。

話はイドが自分の指を切り落とそうとするところで終る。
でも、その後はどうなる?
一本、二本・・・指を切り落として、
そしてその指はドドヤマの手で、オゴロに贈られる。
オゴロも同じように自分の指を切り、そしてイドに贈る。

最後、二人は死ぬんだよな。
だから『THE BEE』なんだよな。
蜂は刺したら死んじゃうから。

マスコミや世間は、事件を騒ぎ立てるだけ騒ぎ立て、すぐに忘れる。
イドやオゴロが死んだことは、報道すらされないかもしれない。
覚えているのは、きっとドドヤマだけ。
こうやって様々な悪夢は世間から忘れ去られていくんだ。
どんな暗く重い悪夢であっても。

『剣の舞』が1曲終わっても続く拍手。
舞台上のキャサリンを始めとする英国キャストが、野田さんに送る拍手。笑顔。
ねぇ、野田秀樹って凄いでしょ?
って私が自慢したくなるような気分。誇らしいねー野田さんが日本人で。

私が野田さんの舞台を見始めたのは、つい最近のことで、『走れメルス』から。
『走れメルス』→(『野田版・研辰の討たれ』)→『贋作・罪と罰』→『ロープ』→『THE BEE』
と続く流れの中で、『THE BEE』が一つのポイントというか、
まとめになったような気がする。日本での上演順に見ていくとね。
(『THE BEE』のロンドンでの上演は『ロープ』より早い。)

『走れメルス』は、あのわけわからない戯曲を今上演したら、
一体どんなことが見えてくるのかな?で、上演されて、
その後『贋作・罪と罰』で思想と殺人について触れる。
『ロープ』は2003年『オイル』以来の新作で、
野田さんが今どんな事を考えていて、どんな芝居を作りたいのか。
(面白い面白くないは別にして)それが見えてきた作品だったと思う。
英語だった『THE BEE』が日本語に訳されて、あの日本バージョンが生まれて、
そして、ロンドンバージョンの再演で幕を閉じる。

暴力、戦争、マスコミ・・・

この辺に興味があるんだろうか。

『ロープ』は、
「やりたいことも言いたいこともわかるけど~・・・」
って感じだったけど、『THE BEE』はさ、
「もうわかった。もういい。もう辛くなるからやめてください・・・」
という感じになるぐらいまで、鋭く深くなっていた。
『ロープ』は読み物として優れてたんだとと思うな~だから読売文学賞受賞。
でも『THE BEE』は演劇として優れてるんじゃないかな。

どちらのイドが正しいとか、間違ってる、とかじゃなく両方ありなんだけど、
野田さんのイドと、キャサリンのイドは全くの別物だったなぁ。

安直をバットで殴るまでの気持ちの持って行き方が全く違っていた。
ここが最初だから、ここが違うと後も変わる。

野田さんは、もう明らかに何かがプツっとキレて安直を殺すんだけど、
キャサリンは、キレたというよりは、流れで我慢できなかったからバットで殴っちゃった。
という感じ。
殴っちゃったし、銃も奪ってみちゃった。じゃあ脅してみようか?みたいなね。

野田さんのイドはプツっとキレたイドだった。
で、野田さんのオゴロの妻もある意味プツっとキレた妻だった。
日本バージョンで秋山さんが演じたオゴロの妻は、
最後まで痛みに恐怖を覚えていたし、傷ついてもいたけど、
野田さんの妻は、もう突き抜けちゃって、恐怖も痛みも感じていない。
自分の指を切り落とされて、
その指を小窓からドドヤマに渡すまでの、足取りと、表情が毎回哀れ。
何もわかっていないから笑顔。足取りもふわふわ。
逃げられたとしても、もう絶対に元の世界に戻れないだろうオゴロの妻だった。
秋山さんの妻は、声にならない叫びが印象的だったな。
叫んでいるのはわかるけど、声は聞こえない。
でも聞こえないからこそ、響いて、痛い。

全然面白くなかったけど、
私が今まで実際に見てきた野田さんの舞台の中で、
一番鋭くて良い舞台だったんじゃないかと思う。

話自体には全く感動しないけど、こんな舞台を創り出すことには感動。
野田さん、お疲れ様でした。
やっぱアンタが一番凄いです。惚れ直させていただきました。


もう三茶から足取り重く、家まで帰ることもない!
日本バージョン、ロンドンバージョンとドーンとくる重さを味わえた1ヶ月間でした。
もうしばらくこういうのは、いいです。疲れるから。
宝塚に逃げさせていただきます。
でも今は逃げてもトートだから待っているのは「死」か。逃げ場なし!
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