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5/12 LUV

2007年05月12日
2007年5月12日『LUV』@ル・テアトル銀座

作:マレー・シスガル
台本:ジェフリー・スウィート
演出:高橋いさを
出演:安寿ミラ/森山開次/貴水博之

安寿ミラ、そして森山開次という、
私のずーっと気になってた人が出演。ってことで観劇。

チラシを劇場で目にしたときから、
『あ、ヤンさんと森山開次が共演か。気になるな~』
とは思っていたものの、9000円
見たいものの断念。
しかしやってくれたぜe+。得チケで半額。
キター!!!!!と言わんばかりに、速攻でチケット購入。
昨日だか一昨日チケット買って、今日見てきました。

面白いよ。
面白いよ、これ。


思っていたより、ずーっと面白かった。
なんだかすんごく得した気分。

まずは期待の人、森山開次。
期待通り。
好きな身体の持ち主だ。
なんて言えばいいんですかね。身体の動きから発せられるオーラが好み
なんでこの人が気になり始めたか、っていうと中村勘太郎に似てる。
と思ったからでして。
顔もだし、雰囲気もだしね。
動きがしなやかで、軽くて、美しい。
このミュージカル、話そのものも良くできてて面白いと思うけれど、
森山開次の身体がその中にあることで、
彼を見る。っていう面白さが1つプラスされる

階段を昇ったりだとか、普通に歩いたりだとか、
なんでもない動作がどこか洗練されてるんだ。
身体と、とことん向き合って生きてる人。っていう空気が出てる。
森山開次の世界を感じられる公演にも行きたくなったよね。

野田さんの『THE BEE』日本ver.近藤良平じゃなかったら、彼だね。
森山開次が面白い。

歌も問題なく歌ってました。
台詞の声はちょっと鬱陶しい感じだな。とも思ったけれど、
そもそも役のキャラが鬱陶しいから、それはそれで良し。

よりによってミュージカルで初森山開次だけれど、
機会があったらまた彼が見たい。
見終わって、こうやって思うことを期待して見に行った部分もあるので、
期待通り彼に好感を持てたことが嬉しい。

安寿ミラ。
私は自分で思ってる以上に安寿ミラが好きなのか?
もう、すっごい可愛いー
ちょっとばかりぶっ飛んだ性格の、頭の良さが鼻につく、
可愛くなれない、可愛い女性役。
実際にこういう女の人が自分の周りにいたらウザいだろうけど、
舞台で観る分には、魅力的。めっちゃ可愛い。

相変わらず痩せてるな、ヤンさん。
この人、ちゃんと頬に肉ついてると、とびきり美人だと思う。
頬が痩せこけると、あのガイコ・・ツ・・・に似て・・いやいやいやいや。
登場シーンで野暮ったい毛皮のコート着てて、
『なんでこれを着せる~!?肩から腕のラインが綺麗なのに!!』
と思ったけど、途中でちゃんと脱いだ。良かった。
(良かった。ってもう変態じゃねーか、私。)

変態は進む。
私が見るヤンさんは、肩から胸がすぱっと開いたドレスを着ていることが多い。
3公演安寿ミラが出てる芝居見てるけど、
そのうち2公演ですぱっとしてましたね。
たぶん、衣装さんとか、演出家さんとかが見せたくなるんだよ、あの肩を。
鍛えられてる感じがあるから、エロくなりすぎないのもよろろしいかと。
この辺で、肩話はやめるか。もうちょっと語ろうと思えば語れるけど。

台詞の間取り方だとか、調子だとかが、
結構細かくツボに入ったのが、これまた嬉しかった。
95年のTCAの風共パロディーの時の安寿ミラ。あの感じ。
この人、クールに見えて、本当にクールなんだろうけど、
きっとバカやるのも嫌いじゃないはず。
その辺が可愛い。

歌がなぁーもうちょっと女らしければ言うことないんだけどな。
これ、私が男役時代を軽く知ってるからなのかな?
どーも堅いんだよな。
もう少し柔らかい声が出れば、一層可愛さ増すのに。
これは歌にしても、台詞にしてもそうかも。
でももう退団して10年以上経つし、変わらないか。
それならそれでいいわ。今のままで十分好きだし。

貴水さんのことは全く知らず、見に行った。
なんか素直に明るい人だなー。
紙袋を想い続ける姿とか、気持ち悪くもあり、可愛らしくもあり。
歌声はさすが!聞いてて気持ちが良かった。

このミュージカル、登場人物3人だけなんだけれど、
物足りない感じが少しもしない
少人数でも成立するミュージカルを初めて見た気がする。新鮮だった。

今まで役者さんのこと中心に書いてきたけれど、
この役者さん達の魅力と、舞台の魅力を存分に引き立たせていたのが、
舞台美術と照明だと思う。

こんな綺麗なセット、あんまり見たことない、私!

開演前からライトの当たり方とか、色々綺麗だなぁーと思ってたんだけど、
芝居始まったら更に綺麗。
特に感心したのは、川の水面
街の灯りが反射してキラキラ揺れて・・・
っていうあの感じが舞台上で見事に表されてる。
ちょっと大人のラブコメディ。その雰囲気をグッと背景が膨らませる。
歌の内容に合わせて、照明の色・動きが変化するから、
セットの転換がなくても飽きがこない。

凝ってると思います。

物語が展開する場所は、落ちたら命が危ないぐらいの高さの橋なのかな?
そしてその橋にベンチが2つ。

また憎らしかったのが、橋の鉄骨と手すりにボロ切れがくくりつけてあったんだけど、
そのボロ切れが、芝居が始まる前も、休憩中もずーっと、
風でたなびいてたの。

水面の照明はさすがに消えてたと思うけど、
舞台の上はその風のおかげで、ずっと外の空気。
それでこそ劇場だ。

とにかく細かいところまで気を使って成立してる舞台であるように感じられたよ。

それで話が面白かったから、余計に楽しかったの。
話が面白かったって言っても、あっちいったりこっちいったりの、
まぁ単純なラブコメディなんだけどね。
単純に楽しめるものっていうのも、そうそうあるもんじゃない

とにかく楽しい気持ちで劇場を出ることができた。
終演後、気がついたらパンフ買ってたし。
チラっと見本を見て、安寿ミラが綺麗だったし、
森山開次があーてぃすてぃっくで格好良かったから、即買いだよね。
(あーパンフの森山開次の部分を、まるごと勘太郎にした写真が見たい。)
思わずパンフを買っちゃったのは、
楽しかった何よりの証拠。




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